正直、気温の暖かい島で育った私には
「冬」「寒い」の良さがまったく分かりませんでした。
(雪国の方申し訳ございません)
会社に北海道出身の先輩がいて、
「寒いことのいいところってなんですか」と、聞いたことがあります。
そうしたら北海道出身の先輩は、
「すっごい寒い日に暖房の効いた家の中で寝るときの幸せ」と答えて下さいました。
そのときの私は正直、「??」でした。そんなことある…?
しかし…その「幸せ」が私にも分かる日が来たのです。
それは、今回のロケで生まれて初めて雪国・北海道・網走へ行ったときのこと。
外の撮影で体は冷え冷え…そして、ログハウスの室内の撮影に移る時、
内には先に取材先の方々やカメラマンが入っていました。
そのログハウスの扉を開けた瞬間、
「家に人がいる」という家族の温かさのようなものと、
キーンとした寒さからホワっとした温かさに身を包み込まれる、初めての感覚
・・・
「あ、先輩が言っていた幸せはこれか!」と、
生まれて初めての感覚を味わいました。
それからもう一つ貴重な体験をさせていただきました。
「氷が張った湖の上を歩く」。
人が乗っても割れないのかな?
湖が全部凍るほどの寒さってどういうこと?
と、想像もつきませんでした。
実際に行ってみると「割れるわけがないな」というような厚さの氷でした。
60センチ・・・本当にすごい。
島ひとつはあろうかという大平原…北海道の自然の雄大さに感動しました。
東京は4月だというのにもう夏日を記録しました。
これまでは暖かくなることが嬉しくてたまらなかった私。
でも「網走の湖の氷まだ張っているかな」「まだ雪は残っているかな」と考えています。
今年はちょっと、冬が終わっていく感じが寂しいなと思っている今日この頃です。

▲塩分の濃い海も少し凍っています

▲ 私同様、生まれて初めて氷の上を歩いた
ディレクターの佐々木、感動のあまり…
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