●「番組からのお知らせ 夏休み版」
来週18日は日本テレビ系列恒例の24時間テレビのため『遠くへ行きたい』の放送はお休みです。私のみどころ話もお休みです。そこで、これも恒例の番組担当ディレクターによる"旅のあれこれ、そんなこんなの旅話"をお楽しみ下さい。お得情報は陶都常滑とタコが名物の「日賀間島」のお知らせがいつもの様に出ていますから、どうぞご覧下さい。まだまだ、猛暑が続きそうです。スタッフも汗まみれの中、涼しげな風景や話題を探してのロケが続きます。これからも、そんなこんなの旅で日曜日の朝をお過ごし下さい。皆様、どうぞご自愛を。(プロデューサー 村田 亨)
「狸に替わるモノ」
信楽焼といえば百人が百人、思い起すのは破れ笠を被って徳利、通い帳をぶら下げた置物の狸。でも、狸ばかりが信楽焼じゃない。古信楽、室町以前の種壷、水甕、甕棺、以後の茶器茶壷花器雑器などを収集展示する「信楽古陶館」が滋賀県信楽町にある。館長は信楽の窯業大手の社主。展観室の奥に十畳程の日本間の休憩室があって、長押に"お知らせ"の貼り紙。「お抹茶を始めました。お好みの抹茶茶碗を選べ、お持ち帰り頂けます。一杯お菓子付き千円。」これは安い!一体に茶陶は高過ぎる、と常々思っていた。棚に並んでいる数十客の茶碗には、銘も窯印も入ってないけど、兎に角、千円は安い。主に美校卒の新入社員の習作だと言う。新人だから早く認められようと仕事には可成リキが入っていて、いろいろな様式のやきものに挑戦している。黄瀬戸、窯楽、萩、志野、唐津。これは焼締め、備前の土と、分り易い物もあるけど、私にはどれが御当地の信楽か、残念ながら判別できない。私は普段使いの器として、のちのち使い勝手が良さそうな萩風の夏茶碗を選んで係の女性に手渡した。その時、どやどやとご婦人のグループが部屋に入って来た。ここのシステムを知っているらしく、直ぐに茶碗を選びはじめた。彼女たちは旅先としては結構渋い信楽を選んだくらいだから、焼き物には眼が利く、いや、らしい。やがて、ひとつの茶碗の取合いになった。旅で、気分がハイになっていることもあって声が高い。その喧しいことといったら。その時、係の人が小声で私に言った。「貴方が選んだその茶碗、ウチの新人の習作ですけど、今、取合いになってるあの茶碗、あれ、ロボットが作ったんや。」「ROBOT!!」「そうロボット。」私は空山基、描くところのセクシーなメタルロボットが轆轤に向っている姿を勝手に想像した。な訳ないよな。「それにしても一人で一度に何人ものお茶を立てるのって大変ですよね。」と言うと、「平気です。デンドウ流ですから。」とケロッとした顔で答える。咄嗟のこと、私はこの「デンドウ」に旨い漢字が当て嵌められなかった。すると彼女は「茶筅を電動歯ブラシの先に括りつけて、お茶を泡立てるや。それで電動流。」こんな時、どんな顔をすればいいのか。電動流の家元はロボット作の茶碗を員数分並べ、静かに電動茶筅のスイッチを入れた。(ディレクター 森 健一)
私たちの旅は「取材旅行」、つまり仕事です。しかし、旅人(出演者)には本当の旅をして貰いたい。それが旅人の生き生きした表情、ワザとらしくない旅番組につながるからです。そのために「楽しくなければ旅じゃない」をモットーに、旅人やスタッフ全員が楽しい旅が出来るよう、ディレクターは密かに、決して画面には現れない苦労をしています。その一つに食事があります。
食事は旅の楽しみの大事な要素です。私たちの旅は三泊四日、ロケハン(下見)も三泊四日です。そのロケハンの旅で本番の旅の食事を計画しなければなりません。
初日の朝は東京駅の「焼きおにぎり」、昼は現地のファミレス。このファミレスについて一言。最近のファミレスは地方色豊かで決して不味くない。それにうちのスタッフは実に我ままで注文もてんでバラバラ。ファミレスは誠に便利且つ有効なのです。
夜は外食。ロケでの宿泊は大概、ビジネスホテルで夕食は決まって外食ということになります。三日間のこの夕食のメニューが苦労なのです。ロケハン時、事前に様々な情報を収集し、取り敢えず店へ行って試食します。つまり、ディレクターは味見役です。
こうして三日間のメニューを整えます。当たりハズレはまま、ありますが、なにしろ出演者を始め、スタッフはこの夕食が何よりの楽しみなのです。大げさに言えば、この夕食が「楽しい旅」の命運を握っていると言っても過言ではありません。ロケハンでの成果が問われます。
また、出演者に何故かソバ好きが多く、スタッフもソバ好きなので、私のロケでは必ず一回、昼食にソバ食を入れます。美味しいソバを探すのが、これまた大変。地元の役場職員、タクシーの運転手、ホテルマンなどに取材して店へ行きます。大概ハズレが多く、何軒もの店をハシゴすることになります。大当たりの時の嬉しさったらありません。ロケではその店がちょっと離れていても、スケジュール調整して無理しても行きます。何故か私のロケでは皆がソバを楽しみにしているようなのです。
人間最後の欲望は「食欲」と言います。最近という訳ではありませんが、私は日常でも旅でもこの「食べる」ことに情熱を傾けることにしています。これが明日への活力へつながるからです。という訳で、「遠くへ行きたい」を何時までも続け、活性化するために皆様の美味しい情報をお待ちします。いつもいい旅してます。(
ディレクター 大貫 昇)
旅の始まりは、まず旅先を決めること。 9月1日放送予定の「遠くへ行きたい」"海人・甲斐の里の夏休み"の旅先は山梨県上野原町。旅人は、沖縄生まれで沖縄育ちの一芸人・藤木勇人さん。 今回何故、山梨の上野原なのかというと、沖縄といえば長寿の島として知られていますが、上野原町の棡原地区も長寿の里として知られた町。しかも、藤木さんのリクエストが、「おジイ、おバアの話が聞きたい。」ということでの旅先決定となりました。ところが東京に暮らす私にとって上野原は、車で1時間というご近所みたいな場所。全然遠くないぞ。実際、何度か通ったことのある町で、しかもその時の印象が殆どない・ ・ ・。はてさて、どんな旅になることやらと出掛けた上野原でしたが、そこは何ともいえない、のどかな山里の暮らしと人々との出会いがありました。4日間のロケの宿は番組にも出てくる長寿食(長寿食については番組で)の民宿・梅鶯荘。 宿にはクーラーが無く、外に飲みに行く所もありません。東京でクーラー漬けの生活に慣れたスタッフからは、多少の不満の声もありましたが、実際宿泊しての感想は上々。 夜は扇風機だけでもグッスリ眠れる環境と、毎日食べる長寿食のおかげでスタッフ全員、すっかり健康になって帰ってきました。今思うとあの4日間は、子供の頃、田舎に帰った時のような、そんな気分に浸れた正に夏休みの4日間といった旅だったように感じます。旅はやっぱり実際に行ってみないと分からないものですね。皆さんも良い旅を楽しんでください。(ディレクター 阿部賢実)
次には、「何が面白いって・・・佐々木憲」というようなタイトルの佐々木ディレクターの文章が入る筈だったのですが、次の渡辺さんとの旅で用意していたネタが駄目になったものですから、急遽再度のロケハンに出かけることになり・・・〆切りに間に合わずであります。
渡辺さんを「へぇ〜」と思わず言わせるような話題が登場することを期待しましょう・・・(P・村田 亨)
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「さだまさし永六輔・中村八大を歌う」というCDが1月24日に発売されました。 番組の主題歌「遠くへ行きたい」も少しアレンジを変えてフルコーラス収録されています。
他に「上を向いて歩こう」「黄昏のビギン」「おさななじみ」「帰ろかな」「故郷のように」など 懐かしいテレビ番組「夢であいましょう」の今月のうたからのヒット作です。
30周年記念ビデオ傑作選が発売になりました。
1500回放送分から20話を10巻セット「遠くへ行きたいビデオ傑作選」が
ユーキャン出版局から通信販売されました。
第1回目の永六輔、伊丹十三、竹下景子、緒形拳等のフィルム時代の物からビデオ
取材になった野坂昭如、渡辺文雄、藤田弓子、三波春夫、山川静夫、小室等、安野
光雅などの皆さんの旅が収録されています。
お問合わせはユーキャン出版局 03ー5982ー1900迄どうぞ
ビデオラック、安野光雅さん画のポストカード、ビデオ鑑賞ガイド3点の特典が付
きます。
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