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(c)安野 光雅
  みどころ  
 

 今回の遠くへ行きたいは、俳優の山田吾一さんが再び登場。北海道育ちの山田さんは古い 歴史のある土地に対して強い憧れと興味があるそうです。1000年以上もの歴史を持つ冬の奈良県を舞台に力強い伝統の技を訪ねて回ります。 (写真「吉野山 黒門にて」)

 

 


 
 
金峯山寺 法螺貝吹き


山田さんがまずはじめに訪ねたのは、春になるとたくさんの花見客で賑わう吉野町。吉野山の中腹にある修験道の大本山金峯山寺では修験僧の法螺の音が響き渡っていました。「よくホラ吹きって言うけど、どう関係あるの?」という素朴な疑問から、修験僧の柳沢さんにお話を聞きました。この法螺貝の持つ意味、そして様々な吹き方などを教えて頂いてるうちに、山田さんもヒートアップ。早速「僕も吹いてみていいですかー?」ということで夏場修験者達に、講師役として法螺を教えている立石さんに法螺吹きを伝授してもらいました。練習の末最後は、3人の修験僧の方達と合奏までしてみることに…。しかし、山田さんの法螺の音は一体どんなものになったんでしょう?取材スタッフの話だと「お尻から出るよりもいい音が…」とのことです。一聴の価値ありですよ。
 

 
 
 


吉野本葛


冬に残る伝統を訪ねる旅、食の出会いもありました。19代400年の歴史を誇る吉野葛の老舗「森野吉野葛本舗」で頂いた葛料理は、この寒の時期にぴったりの「揚げだしゴマ豆腐の葛あんかけ」。ただでさえ美味しそうな揚げ出しゴマ豆腐にたっぷりとかけられた吉野本葛のハーモニー、蓋を開けた時に立ち上る温かそうな湯気のアクセントに、山田さんはもはや我慢することが出来ません。「温かいゴマ豆腐なんて初めてだ」と言いながら一度もおわんを置くことなくペロリ。さらに追い討ちを掛ける様に出されたのは、奥様お手製の特性葛湯。「ブランデーを入れますか?」の一言に山田さんの顔はにんまり「ぜ、ぜ、ぜひ」とドモリながら頂いた山田さんの顔に注目。和風洋風のいい所を混ぜ合わせた「ブランデー入り葛湯」はまさに絶品ですよ。

 

 

 
         
 


吉野紙

 吉野町で物凄く珍しい紙に出会いました。「宇陀紙」奈良の正倉院をはじめ国宝級の書物の修理には絶対に欠かすことが出来ないという、正に日本の国宝を守る陰の主役といえる紙です。1300年以上も前に、あの壬申の乱の時、大海人皇子がこの地に伝えたという紙漉きの技。それをそのままに引継ぎ、現在日本でも5指に入るという伝統工芸師、福西さんの工房を訪ねました。 通常、巻物は使わずに置いておくと開いた時に丸まってしまいますが、なんとこの福西さんの手で修理された掛け軸は、開いた時に全く、皺も丸みも見せません。掛け軸の裏に宇陀紙を裏打ちすると風鎮なんかまったく必要ないんです。紙漉きの時に混ぜ込む特別な土が関係あるようですが、その秘密は本編で。 さらにびっくりするのはちょっと引っ張った程度では全然破れないこの紙の強度。山田さんも力いっぱい引っ張りますがまったくびくともしません。それもこれも1300年の歴史に培われた技なのでしょうか?やっぱり吉野は奥が深いですねー。             

 

 

 
         
 
紙の原料の楮を練るときに唄う「紙素打ち唄」の響きは、古き良き日本を思わせる素朴なものでした。めまぐるしく動く今を一時忘れて、ゆったりとした時間の流れを感じられるのじゃないかと思います。
 

 

 
         
  この他、昨年10月に修復された室生寺五重塔や奈良県で唯一になってしまった「奈良の藍」 を守り続けている藍染め職人の方など、隠れ里に残る伝統の技を訪ねて回ります。 山田吾一がおくる、そんなこんなの奈良ならばこその伝統の旅です。      
         
 

 
 
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