番組からのお知らせ
番組データ集
ご意見・ご感想
(c)安野 光雅
  みどころ  
 

紅葉もそろそろ見頃となって参りました今日この頃。皆様、秋の行楽にはどちらへお出かけでしょうか。今回は、日本の旅にはかかせない新幹線をキーワードに、女優の野村真美さんと共に群馬県を上越新幹線の線路に沿って旅します。思いがけなく楽しい事がたくさんですよ。(写真:新幹線工事によって湧き出た水をひいて作られた三ッ寺公園)

 









         
 


月夜野焼

群馬県内を走る上越新幹線は、榛名山や子持山など、高い山の裾野を通っており、その起伏の激しさのために、ほとんどをトンネルによって貫かれています。その建設にあたり、大量に捨てられる土が優秀な陶土になることを見抜いた故・福田祐太郎氏が昭和50年に開いた窯が、ここ月夜野にあります。今、奥様と娘さんとで支えているこの工房で見られるのは処理に困っていた大量の土を利用して作られた様々な器や美術品など。正に究極のリサイクル!この窯で焼かれる作品のもう一つの見どころはその色。世界にも類を見ない緑青(ろくしょう)を吹いたような錆び肌を持つ作品の誕生にまつわる思いがけない裏話とは…。

 




 
 
小高神社獅子舞

月夜野町、利根川の左岸の高台にある小高諏訪神社では毎年雨乞いのためのお祭りが行われています。このお祭りの見ものは、村の子供たちによる子供獅子舞。小学校1年生から中学校3年生までの男の子だけが参加できるこの獅子舞でちゃんと踊ることができたら、この村では一人前として認められます。そう、これは月夜野版スタンド・バイ・ミー。男の子達の通過儀礼。お祭りに参加する男の子がいる家では、その日朝早くからおばあちゃんやお母さんがはりきって伝統的なお祝いの料理に腕を振るいます。核家族化が進んだ都会ではちょっと見られない心温まり、目頭熱くなるような風景の中に野村さんもお邪魔させてもらいます。野村さんの力強い応援を一心に受けた少年は立派に男になれるのか!?
 




 
         
 
ヤッサ祭

利根川の対岸の村で行われるのは逆に水除けの裸祭り。毎年、曜日に関係なく9月29日の午後7時、太鼓の合図と共に褌姿の迫り来る洪水を神様に告げ、助けを求めるために社殿の羽目板を激しく叩き、その後、自らが洪水の水の流れを表現するかのように前の人の褌に手をかけて、長蛇の如くに連なり、境内をぐるぐると駆け回ります。これぞ正に男の祭。そのすさまじい迫力に野村さんも思わず興奮気味に「根性!根性!」と声援を送ります。
 




 
         
 
尻高人形


さて、月夜野町から旧・三国街道沿いに南に向かった所に位置する高山村。ここに伝わるのは国選択民俗重要文化財に指定されている尻高人形という1人遣いの人形芝居。幕末の頃、名古屋に生まれた豊松流に属し、現在31体の人形が伝わっています。ここでは『錦松会』という一座の稽古場を訪ねて『伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)』の御殿を演じて見せていただきます。一人遣いとはいえ、熟練された皆さんの操る人形の表情の豊かさに思わず拍手、拍手の女優・野村真美。皆さんきちんとそれぞれに芸名もお持ちで、そういうこだわりにも、娯楽さえ自分達の手で作り出し、楽しんでいる人々の、ある豊かさのようなものが感じられます。
   
         
 
江戸小紋


新幹線の建設によってもたらされた以外な副産物がもう一つ。榛名トンネル建設時に湧き出るようになったきれいな水がつくる流れを利用して作られている江戸小紋があるというので群馬町の藍田正雄さんの工房を訪ねます。藍田さんは『板引き杢』という独自の染めの技法を考案し、その名を全国に馳せる職人さんです。その技が生まれた時のなんともドラマティックなお話や、その柄が生じる、どこか懐かしいけれど新鮮な驚きの瞬間を見せていただきます。こんなところにまで新幹線の恩恵がもたらされていたんですねえ。
   
         
 
さて、今回の秋の上州路、すごい!すごい!の連続です。知っているようで知らなかった群馬県の楽しい事、珍しい事…のお話です。乞うご期待くださいませ。
     
         
 
 
Copyright(c)TVMANUNION,Inc.,YTV
Allrightsreserved.