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(c)安野 光雅
  みどころ  
 

毎年冬の恒例の、京都の旅。今回は正面からずばり、京の文化を支えているといわれる「京都の職人さん」にとって伝統を継承することとは、を伺いました。折りしも京都は紅葉の真っ盛り、ロケハンは宿が取れるスケジュールに合わせ、ロケも取れた所に泊まるしかない・・・(つまり予算に関係なく、であります)なんていうエピソードもありましたが、紅葉に誘われた人々に混じっての、京都職人語録です。(写真:祇園白川辺り「さて次はどんな話が聞けるかな・・」)

 









         
 


有職造花

京都の伝統工芸を支えてきた「有職(ゆうそく)」と呼ばれる職人、天皇家が東京に移るまで御所の仕事をしていた人たちです。これは、四季折々に宮中で飾る造花を作ってきた職人さんの仕事です。造花というとけっこう新しいと思われますよね。しかしこの仕事、古いも古い、在原業平の時代にはあったと言いますから驚きました。どうやって、何を使って作るのかは放送でお確かめ下さい。八代目村岡さん:『職人いうもんは、親父がやれっていってやるもんと違います。自分から飛びこんでいって"親父仕事するは!"ということで自分からそういう気持ちにならんとね、やっぱり駄目なんですよ』(写真:くるりと丸い花びらはどうやって?)

 




 
 
有職御簾

同じく有職、御簾を作って八代目という「みす平」前田さんです。神社仏閣に下げられている御簾、本来は神や仏の世界と下界とを分ける結界の役割を果たすもので、作り続けて200年、今では日本全国の主だった神社仏閣の御用達といいます。簾の色、周りを飾る錦の色などにそれぞれ意味があったり、有職故事に感心です。『子供にはあれせい、これせいというよりも、ただ背中みせるしかしょうがないでしょ』(写真:一つ一つ意味を聞いているだけでも感心です。)
 




 
         
 
竹細工


柄杓師、竹細工師十三代目黒田さんです。千家十職、茶道の千家出入りの十種の職人の一人、竹でお茶の道具を作ります。材料に一つになる「しぼ竹」は自分で植えています。しぼというのはシワのことなんですがこのシワを「一つに景色と致しましてね、それを活かすように作品を作ります・・」「一本の竹にこのような景色がございましてね この部分しか使えない・・」黒田さんのお話にはあちこちにこの「景色」という言葉が度々登場します。どうもこの雰囲気は私の文章ではお伝えできませんので、放送でお確かめ下さいますか。この仕事を継いだ時の語録も放送で・・・(写真:黒田さんのしぼ竹の竹林です。)
   
         
 
茶舗六代目


京都の老舗のお茶屋さん渡辺さんです。お話を伺いながらの仕事は抹茶を石臼で挽く作業。抹茶の材料はてんちゃというお茶葉。物凄く時間のかかる作業です。お店などで「お茶をひく」という語源でもあるらしい・・それは兎も角、老舗六代目の語録『この家で生まれて親父から、やれやれとかは一度も聞いたことないですけど、なんとなく周りからそういう方向というか、空気がなんとなく・・』(写真:ゆっくり挽いたものほど良いものになるようです。)
   
         
 
植木屋さん

昔ながらの京都の町家の建物の真ん中にある「坪庭」その造園を一手に引き受けているのが、京都で植木屋さんと呼ばれる庭師さん。京都には欠かせない職人さんですよね。(東京へ行ったら庭師さんと言わなあかんよ注意されるそうです)その名の通り一坪二坪という狭い庭なんですが、一木一石しか入っていなくても、宇宙観もあって、広大な自然を想像することもできる・・・四代目木曽さんの仕事をご覧下さい。(写真:色々な物が置いてあるのですが、何故か広く見えるのであります。)
   
         
 
截金(きりがね)


これまでの登場人物とは違って、渡辺さんのお嬢さんといっても良いくらいの、若き伝統工芸挑戦者です。「截金(きりがね)」とは本来は仏像などに金、銀、錫などの箔を細く切って貼りつけて文様を描く工芸ですが、この安川さんが挑戦しているのは、きり金の手法を使いながら、アクセサリーやオブジェの制作です。余り知られていないので、普段手にとって付けて貰える物を作れば、もっと感心持ってもらえるかと…挑戦中で、一番面白い時期と仕事を楽しむ安川さんでした。(写真:渡辺さんの足元のも作品なんですが、詳しくはこれも画面でご覧下さい。)

   
         
 
統工芸を継承し、次世代に繋げて行くことを宿命的に背負った職人さん達の言葉を中心にまとめてみましたが、皆さんはどのように思われるでしょうか。職人さん達の言葉の向こうに見える『京都』の奥深さを感じつつ、伝統とか家族とかを一寸だけ考えるそんなこんなの京都の旅いつもと一寸違う気分でお楽しみ下さい。
     
         
 
 
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