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(c)安野 光雅
  みどころ  
 

こんにちは、ジミー大西です。最近の僕は日本と外国を行ったり来たりの生活で、その間外国での旅先の印象を絵に描く事を続けています。今回日本でなかなか出来なかった、旅らしい旅をする機会を「遠くへ行きたい」ですることが出来ました。(右の絵:「観光旅行」画・ジミー大西 いつも旅で出合った風景を想像を膨らませて絵を描くのが好きです。)

 









         
 


行ったところは広島県の県北部西城町。


ここは知る人ぞ知る"ヒバゴン"と"つちのこ"で30年ほど前に有名になった町です。目撃したと言う人がいたり課外授業で子どもたちにこの幻の動物を教えているそうなので、そのひとたちに色々話を聞いて、僕なりに想像した物語にして、その絵を描いて見たいと思いました。(写真:町の入口にはこんな看板の愛嬌のあるヒバゴンが迎えてくれます。今もいるのかな?という気分になりました。)

 




 
 
まず始めに・・

まず始めに、町役場を訪ねました。当時噂を聞きつけて、マスコミ,観光客、大学の探検部などが押しかけ、その対応の為に「類人猿係」があったそうです。当時、類人猿係長だった見越さんのお話を伺うと、猿のような"ヒバゴン"や蛇のような"つちのこ"を見たという話が出た頃が丁度山を人工林に変えたり、雑木林を開発し始めた時期と重なるそうなんです。つまり人間が自然環境を壊し始めたので、それまで山で平和に暮らしていた動物たちが人里に出てきて、警告を与えたのではないか、という解釈をしているという事でした。その証拠に山の手入れをしたり、植林をやめて昔の雑木林に戻したりして山が元の姿に戻り始めると目撃する人もいなくなったそうです。
旅館の"ヒバゴン丼"や町の入口にある"ヒバゴン"の看板が、当時を偲ばせるものでしたが、畑仕事中にこれらの怪獣を目撃したというおじいさんや親子の話はとてもリアルで、まだこの山の何処かで人間がまた山を荒らしはしないかと見張っているような気もしました。(写真一番上:元類人猿係長の見越さんの旅館の名物料理「ヒバゴン丼」 / 写真2枚目:ヒバゴンを目撃したという今藤さんのお話は昨日の事のようにリアルでした。 / 写真3枚目:わら細工の伝統工芸士竹明さん親子が目撃したという「つちのこ」はわら細工になっていました。 /写真一番下:自然豊かな西城町はわら細工が盛んでした。竹明さんのお宅の土蔵には無形文化財の父親の作った見事な龍やワニをはじめ今にも動き出しそうな作品が一杯です。)
 



 
         
 
ヒバゴンの語源


ヒバゴンの語源になった比婆山には古事記に出てくるイザナミノミコトの伝説があったり、ミコトがまつられている御陵へ行く道はブナの原生林があり、1000年以上というイチイの木や天然記念物の大トチの木があったりして、本当に自然の豊かな山里を実感しました。(写真上:比婆山の麓にある熊野神社の参道には樹齢1000年を超すという大杉が11本。 / 写真下:これも1000年を超すというトチの木。根元には30人は入るという大きな洞がありました。この穴のおかげで伐採を免れたそうです。何故なら柱材にならないから。)

   
         
 
なにより楽しかったのは・・


そしてなにより楽しかったのは、地元の小学生に"僕たちのヒバゴン"を書いてもらって話を聞いた事です。僕も皆の話から想像したヒバゴンの物語を聞いてもらい、絵にしました。楽しみに見て下さい。(写真:子供たちに描いてもらったヒバゴンの物語は、本当に想像力豊かで面白いですよ。放送で見てください。この場面は番組の終わりの方に出てきます。皆さんも番組を見ながら想像を膨らませて、描いてみませんか?)
   
         
 
"ヒバゴン"と"つちのこ"というまぼろしの動物に逢ってみたいという好奇心からスタートした旅でしたが、地元の皆さんの話を聞いて最後に感じたのは、自然環境を守るという大切さと、自然の素晴らしさを忘れてはいけないということでした。

旅先で色んな話を聞いて想像を膨らませて画を描くには、居そうで居ない、居なさそうで居るかもしれないという「ヒバゴン」の話はとても楽しいお話でした。そんなこんなの話を聞いて僕の今回の旅日記の最後は「比婆山の幻の木」という画になりました。

     
         
 
 
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