仁科さんここ二年間で三度目の旅となりました。永年芸能活動を休んでいたせいでしょうか、昔と変わらぬ新鮮さに、密かなファンがいらっしゃるようです。加えて旅先でお料理などの話題の時には主婦感覚のコメントも出たりして、番組にも馴染んで来たようです。 京都での暮らしが長かった仁科さん、今回の旅先金沢は、京都と似ているようでそうじゃない、しかし伝統に対する拘りは京都と同じように半端じゃない、なんて言うところを どうお料理するか・・・加賀百万石の食とその知恵の深さをちょっぴり覗きます。(写真上:京都にも似た雰囲気の佇まい「にし茶屋街」 / 写真下:「長町武家屋敷跡」)
ごり料理 ごりという名前は耳にしたことがおありだと思います。清流に住むハゼに似たカジカ科の淡水魚で加賀料理の代表と言うところでしょうか。昔は市内を流れる浅野川などでも獲れたそうですが、今は山奥の清流で一匹一匹網ですくって獲るという貴重なものになってしまったそうです。「伝統を守るためにはこの苦労もせにゃいかんですもんね」という六代目の言葉が印象的でした。(写真上:骨酒、から揚げ、てんぷらなどに加えて「ごりのあらい」の手間には只々へぇ〜であります。 / 写真下:昔の「ごり押し」という漁の道具です。漢字では魚扁に休と書くように昼間寝ているのを強引に起こしてする漁で、その名も「ごり押し」という言葉の語源と言われているそうです。)
かぶら寿し これも加賀の冬にはなくてはならない料理でしょうか。材料となる青かぶらが採れる頃になると昔はどの家庭でもこれを作る準備を始めたそうです。青かぶらの間に塩した寒ぶりの切り身を挟み、麹で漬け込みます。桶に漬け込む時の知恵がまたもや「へぇ〜」であります。画面を見ながら右利きの方お考え下さい・・・(写真:この写真の状態のもう一つ前が「へぇ〜」のヒントです。)