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(c)安野 光雅
  みどころ  
 

東海道新幹線が開業した品川駅、昔風に言えば東海道最初の宿場を出発して東海道上がりの京都への旅。途中富士川鉄橋を富士山バックに渡るのぞみ700系の映像も登場します。(のぞみが大幅に増え列車も700系が多くなりましたから従来の0系、100系は貴重な資料映像に昇格というわけです)
今回の渡辺さんのテーマは職人さんの卵たち。京都は文字通り伝統工芸職人さんの技の宝庫、この伝統を次の世代に伝えていくのには、弟子を育てるとか子供に継がせるとか、かなり狭い世界でその継承が行われていると思っていましたら、実は学校という形で広く人材を育成しているんですね、それも古くは昭和21年からという陶工高等専門学校もありました。という訳で、各種の専門学校を訪ね将来への夢をふくらませている若者たちの向こうに連なるであろう伝統工芸の峰々を辿ってみたいと思うのです。 (写真:表示がぐんと大きく見やすくなった、品川駅新幹線改札口)

<今回は次代を背負うであろう若者たちの表情を沢山、番組で見て頂くため以下写真はあえて載せません。>


 











         
 


京都府立陶工高等専門学校


昭和21年に京都府が京焼きの職人を育てるために創設した学校です。戦後の職人不足を解消するために作られたそうですが、時代も落着いた頃には競争相手を育てるのは如何なものかという意見もあったそうですが、大きく広い視野で伝統を守るという事で今では全国からやって来る卵たちを育てています。(毎年3月には卒業制作の品物の発表を兼ねた即売会が行われ、会場前から並ぶほどの人気なんだそうです)
 ろくろを廻して茶碗、花器、壷など等を作る陶器成形科と絵付けを学ぶ図案科があります。先生もこの学校の修了生、生徒たちに何を学んで欲しいかという質問の答え、この後の他の学校でも語られた言葉ですが、共通していたのは「先人の築いた長い伝統をやはり長く続けて欲しいですね。」「作家じゃなくて職人なんだから、同じ物をとにかく作り続ける事、これが基本ですね」・・・卵たちからも同じ様な言葉を聞きました。

 











 
 
京都建築専門学校

京都の風景を作っている町家、その町家を作る大工さんの組合が作った学校です。現在ではビルなどの鉄筋の建物の勉強もしますが、今回お邪魔したのは木造建築のゼミの実習。実際に現場で建物を建てるのです。プロはそんな事しないそうですが、やはり学生の事、切りだした柱や土台がきちんとはまるかどうか、試しに組みたてる現場にお邪魔しました。高校卒から社会人経験者までという8人の生徒たち、出身も北海道から福岡までという顔ぶれ。それぞれに目的をもって仕事に打ちこむ生徒さんたちが何ともたくましく見えたものです。
 











 
         
 
京都伝統工芸専門学校


京都から山陰本線で40分ほど、園部にある伝統工芸の職人さんを育てる学校です。陶芸、漆工芸、木工、金工、竹細工・・・京都の作家、職人が指導する二年制の学校です。「生徒にこれだけはせひ言いたいというのは何ですか」の答えはやはり「続けること、続けること。途中でばてない・・今ダメでも先にあることを思って続けること、是非続けて欲しい」でありました。こちらも高校、大学、社会人と出身は様々ですが、見させて頂いた教室はどれも生徒さんの熱気に満ち満ちていました。
漆を扱う蒔絵専攻科で技術の話に加えて、当然出る話が「漆にかぶれる」であります。「一年生で漆の仕事に入ったら直ぐに、かぶれるという洗礼を受けなくてはいけない」という先生のお話そして生徒さんの答えは「かぶれました」「2週間か3週間?」「一ヶ月ぐらいずっと酷いかぶれ・・」「やめようと思わなかった?」「思いませんでした…」
 若者達のすがすがしい表情と共に会話をお聞き下さい。

 








 
         
 
卒業生たち


夫々の専門学校を卒業して職人への道を歩むべく工房へめでたく弟子入り叶った卵たちの仕事振りはそれぞれ放送で見て頂くとして、京都だからなのか、職人だからなのか・・・彼らの言葉に脱帽です。
『学校と社会の違いはやはり納期があることです。学校だったらまぁいいかということになるが仕事は期限に間に合わせなくてはならない・・』
『これはあなたの作品?』『作品というか商品です』
渡辺「そうか、職人さんの仕事というのは作品というより商品なんだ」
『仕事に責任を持つこと、途中でやめるわけにいかない』
『数があっても、一つずつ丁寧に同じ物を作る、20個あったら20分の1じゃなくて、これは1個だけのものだから、一つ一つ丁寧に確実に作るということを覚えました』


     
         
 

いままでこの番組では何度も京都へ行き、何度も職人さんのお話や仕事をお伝えして来ました。今回”継承”と言うことの目で見た若者たちとの出会いは、改めて京都の奥深さと伝統の持つ力を肌で感じたものです。いつもの、そんなこんなの、という言葉では纏めきれない旅ではありました。
日本全体にこんな空気が伝えられていたら、こんな気持ちの良いことはないとも思ったのですが皆様は如何でしょうか・・ (写真)色々な表情を見せてくれる京都の風景に思わず感じ入ってしまいます。

   
         
         
 
 
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