番組からのお知らせ
番組データ集
ご意見・ご感想
(c)安野 光雅
  みどころ  
 


今週から主題歌を元ちとせさんが歌います。(詳しくはお知らせのページをご覧下さい)そして今回の旅先は元さんの育った島、奄美大島。何処に居ても島唄が聞こえる島でミュージシャンの白井貴子さんが島唄の向こうにある歴史、人々の暮しの中に思いがけないことも知る事になりました。 (写真:青い海に驚きと旅の期待が大きくなります。)

 



 










         
 


島唄音楽事情

名瀬市にあるセントラル楽器、昭和31年頃から島唄のレコード、CDを自主制作して島唄の伝統を守ろうとしています。店内には元さんをはじめ沢山の唄者のCDやカセットテープが並んでいます。島唄には長い歴史の中に色々な意味がある事を伺いました。
 
島唄は歌詞がみんな方言なのですが、50年代ぐらいの方は子供時代に忘れられない言葉についての想いがあるといいます。昭和28年日本復帰した奄美では島外の人が分からない方言は、本土に行った時にコミュニケーションが取れないといけないという事で、学校で方言を使うと罰を受け、立たされたり残されたりという体験があるそうです。そのためにこの世代の人たちは方言が分からない、しゃべれないというケースが多いそうです。沖縄でも方言をしゃべったため日本軍からスパイ扱いを受けたという話を聞いた事もあります。
島唄には更に裏声で歌うメロディーがとても暗いのは何故かという疑問を持っていたと言う白井さん、その陰には琉球王朝とそれに続く薩摩藩支配の歴史があったというお話を聞いたりして、方言の問題とともに島唄の向こうにあることを沢山知る事になりました。(写真:島唄の伝統を音源作りで守る指宿さん親子)





 







 
 


島唄の唄者


島唄を歌う人たちを唄者というそうです。そして島には多くの唄者がいますが、専業のプロではなくて皆さん別の本業を持っていらっしゃいます。舟大工の坪山さんもその一人。島ではただ一人木造船を作る人です。そして島唄を歌うだけでなく、多くの新しい島唄を作曲してもいます。白井さんも太鼓の伴奏で坪山さんと島唄を楽しみ、島唄談義・・・これは放送でミュージシャン同志のお話をご覧下さい。 (写真:島唄は200年ぐらい新曲が生まれていなかったそうですがその何故かは・・・放送でどうぞ。)

 






 
         
 
伝統の黒糖作り

最近健康食品としても人気の黒砂糖ですが、黒糖作りは奄美大島が発祥なんだそうです。江戸時代初め中国・明からサトウキビの栽培法と黒糖の製糖法を持ちかえって奄美に伝えたのが直川智(すなおかわち)という人なんだそうで、その人がまつられている神社もあります。そんな奄美で父親が遺した昔ながらの製法と味を一族で守っているのが、隈元範久さん。これじゃないと昔の味はでないといって、週末になると親戚一同が集まっての黒糖作りを見せて頂きました。伝統ある味を守ると一言でいいますが、これがなかなか大変なのだということを実感致しました。その模様と味は白井さんの表情から感じて頂ければと思います。(写真上:このサトウキビも隈元さんの父親が遺していた貴重なタネから栽培されているものです。 / 写真下:サトウキビを絞るのもこんな昔ながらの方法で行われています。)




 
 
         
 
磯遊び

奄美の人々の冬の夜の楽しみ?旧暦11月から3月の大潮の夜になると大きく潮の引いた磯に残った魚やタコ、貝などを手にした灯りを頼りに獲るというもので、地元では潮干狩りといっているそうですが、潮が引いたあといいながら白井さんびっくりの獲物獲りでした。
そして翌朝の浜での宴会、郷土料理の数々とともに島唄と踊りのひとときを楽しみました。いまでこそ郷土料理といわれて皆が食べている料理にも生活の厳しい昔のお話を伺って、その歴史の重さを感じてしまいました。
 
 
         
 
若き唄者

最も権威ある奄美民謡大賞を受賞した中村瑞希さんは幼稚園の先生。島に残って、普段は子供たちを相手に島唄を一緒に歌ったりして、子供たちが生活の中で島唄になじめるようにと唄の可能性を探っています。週末になると東京、大阪、鹿児島等で開かれるイベントに参加しているそうです。島唄の方言が持っている色々なニュアンス、なかなか難しいそうですが、これからも勉強して行かなきゃと語る20代の明るい幼稚園の先生は子供たちと自分たちの島唄を作って歌ったりして頑張っています。(写真:この子供たちにも島唄は伝わっていく事でしょう。)

   
         
 

南の自然豊かな島、島唄のふるさと・・・最近観光客などにも人気の奄美大島ですが、島唄にしても、郷土料理にしてもそこには昔からの意外な歴史があったことを改めて知りました。唄が何処にもあるということを、ミュージシャンである白井さんの目を通して知る一方、奄美のそんなこんなの奥の深さを楽しんだり、感心したりの旅でしたが、皆さんはいかがでしょうか。

     
 
 
Copyright(c)TVMANUNION,Inc.,YTV
Allrightsreserved.