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(c)安野 光雅
  みどころ  
 


先週に続いての記念の旅1700回目は「SLやまぐち」号を案内役に山口線沿線を渡辺文雄さんが歩きます。伝統の技への執拗なまでのこだわり、将来への新しい試み、村が村であり続けることへの村おこしなど、日本の旅を続けていて今一番目に付くといいましょうか、気になる事など日本の縮図を見ることが出来ました。

 



 










         
 


C56160

国鉄時代の昭和50年旅客営業の蒸気機関車が運行を終えて、姿を消し再び山口線にSL運転が復活して25年、この旅で運転されていたのはこのC56、160番目の機関車です。昭和10年生まれ69歳現役。昨年小郡から新山口と名前を変えたホームには家族連れやマニアのカメラが一杯並ぶところは、復活一番列車を取材した時と変りありませんが、何が変ったと言って、皆さん手にしているのがビデオカメラやデジタルカメラということで時の流れを感じる次第です。
この山口線より3年前に大井川鉄道で旅客運転が行われ、SLブームの先駆けとなりました。今回の旅では桜並木と茶畑を走る大井川鉄道の他、番組が始まった頃次々と姿を消し始めていたSLの資料映像から室蘭本線、飯山線、伯備線の三重連なども登場しますので懐かしい姿をお楽しみ下さい。(写真:新山口駅で出発を待つC56)

 

 





 









 
 


大内人形

江戸時代から続く伝統工芸大内塗りから発展したのが、この大内人形です。今のように漆塗りの人形になったのは意外に新しく昭和10年頃に、今回取材をした小笠原さんの先代が始めた物だそうです。そのことよりも伺ったお話で驚かされたのは作品に対するこだわりです。三ヶ月、三年、十年というお話、この数字が語るこだわりの凄さは是非放送でお確かめ下さい。



 








 
         
 
次代へつなぐ新しい挑戦二題

[1]山口生まれの新野菜「はなっこりー」
お年寄りでも簡単に栽培、収穫が出来るという新しい野菜です。11月から4月の今も収穫出来るという事に加えて、歯ざわりが良くて湯がいて良し、和えて良し、てんぷらに良し・・・という具合のなかなかの優れものです。
畑の風景としても山口市郊外のこちら、麦、玉葱そしてはなっこりーと緑一面の広い畑は懐かしい昔ながらの風景です。(最近は一寸広いと作物の間には荒れた休耕田という風景ですから・・・) (写真上:二つの野菜を掛け合わせて作られた「はなっこりー」です。)

[2]桜酵母のお酒・文字通り桜の花から取った酵母で作ったお酒です。今年出来たばかりという桜のお酒を杜氏さんと共に、満開の桜の花の下で頂きます。1700回目の放送の舞台はまさに日本の風景です。(写真下:これも山口生まれの桜のお酒です。)







 


 
         
 
安野光雅美術館

今では美術品としての伝統工芸ですが、鉄錆の感じを出したり、材料が砂鉄から作る玉鋼で透し彫りと言う手法が特徴で、仕上げるのに3ヶ月も掛かるという根気の要る仕事です。日本の伝統技術がこういう風に個人の努力でかろうじて守られているものが他にもあって、気になる毎にお伝えしていこうと思いますが後継者が続けば良いと思います。(写真:江戸時代のものの復元は簡単な文様ほど難しいんだそうです。)
番組のタイトル画でお馴染みの安野さんの美術館が津和野に2001年に出来ました。これも番組が始まった頃日本の各地に「小京都」を名乗る町が出現しましたが、津和野はその代表でした。そこに出来る美術館の建物は、津和野の町並みに溶け込んだ物であって欲しいという安野さんの願いに応じて、日本建築の腕に覚えの棟梁、左官、瓦職人が集まって腕を振るって出来上がりました。
その様子は安野さんの著書「職人の春」に詳しいのでお読み頂ければと思いますが、大工の末次さん、石州瓦職人の谷口さんに職人魂を少しだけ伺いました。(興味深いお話は沢山あるのですが時間に限りあるため、 その一部しかお聞かせする事が出来なくてすみません)日本の職人の技の集大成ともいうべき建物の一部ですがご覧下さい。(写真上:中庭の一部です。 / 写真下:内部の柱組、デザインの見事さをお話と共にご覧下さい。)

 

 
         
 
里山倶楽部

津和野郊外野中地区全13戸の村人が村ごと全部を保存する形で、村おこしをしました。昔の農村にあった皆で助け合って作業をする「結い」で人が集まる縄文の館、農家レストランなどを作り、姿を消しつつある日本の農村を見て、体験してもらおうという里山倶楽部が活動を始めました。この時期でも100種類ぐらいはあるという山菜を摘んで、竹を細工して器を作ってお客をもてなす里山倶楽部。メンバーは村民のお年寄りだけですが、こんなあるがままの農村の生活振りを若い人たちに知ってもらう事で、村に活気を取り戻そうという試み、日本の各地の村おこしのモデルになると良いなと思いました。(写真:村人皆の力で作った縄文の館です。)


   
         
 
2回にわたってお送りした1700回記念の旅、SLの走る土地は日本の原風景、職人の技、伝統、後継者問題・・・34年の番組の旅でその都度気にして記録をして来た事柄を縮図のようにまとめて見たり聞いたり出来た町や村でした。これからも日本のそんなこんなの素敵な姿を記録すべく、「遠くへ行きたい」の旅を続けて行きたいと思います。どうぞこれからも私たちと共に「日本の旅」をお楽しみ下さい。


 
 
 
 
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