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(c)安野 光雅
 

みどころ

小林節子さん前回の富士山の麓自然が美しい河口湖の旅から今回は、江戸の名残の町並みが美しい「小京都」木蝋と和紙で栄えた大洲、内子とタイムスリップしたような町への旅です


 
         
 

大洲城

昨年復元された大洲城、昔ながらの町の雰囲気を大切にしたということでしょうか、江戸時代そのままに木造4層のお城です。


 


市内を流れる肱川の高台に建てられたお城、川霧に浮ぶ姿がまた一段と遠い時代を感じさせてくれます

 
         
 

内子の町並み

「遠くへ行きたい」の中で最近良く登場する「重要伝統的建造物群保存地区」、古い町並み保存をしている所が増えて、以前は昔の雰囲気を残している普通の町並みとして撮影していたのですが、保存運動があちこちで盛んになり、こういう肩書を付ける事が多くなった次第です。

しかし内子町は私たちの番組にとってはちょっと特別です。
今回担当の森ディレクターは美術出身ですから建造物への興味、知識は人一倍、その深さは棟梁や建築関係の人々をも感心させる事もあるのですが、この町へ1976年に行った時、白壁、土蔵の町並み保存がその途上でした。建物群に感心した森D、何か違うと思ったのが、白壁の2階を遮る看板の列、このため町並みが凸凹になっていたそうです。「折角の美しさが勿体無いですよ」思わず町の方に進言した森D。皆さんご存知のように内子の町は白壁、土蔵の美しい町として全国的に有名になったのですが、森健一Dが後年訪れたとき「あの時スタッフの皆さんからの言葉が励みになって、町並み保存が進みました」ということばをかけられたそうで、取材冥利に尽きると森ディレクターが言っていたのを思い出しました。

そういえば、渡辺文雄さんが「ぼくらは全国を歩いて色々な町作りを見ているから、見てきた事をヒントとして同じような悩みを抱えている町の人たちに話す事が少しでも役に立てば、いつも旅先でお世話になっていることの恩返しかもしれないね」と、スタッフともよく話をしていましたっけ。

 
今では700mの通りに90軒ものこのような白壁造りの家々が並んでいます。



 
         
 

木蝋・白蝋・和蝋燭

ハゼの木の実から作られる木蝋は和蝋燭や鬢付け油等の原料になり、これを精製して純白にした白蝋は口紅やクリームなどの化粧品の原料なんだそうです。夫々をどういう風に作るかは番組を見て下さい。木蝋の町へやってきたということでしょうか、大貫ディレクターは今まで折りある毎に断片的にお見せした蝋造りの過程を全てお見せする事にしました。日本の伝統ある職人さんたちの仕事の奥深さ、拘りを改めて感じて頂けたらと思います。


 
ウルシ科のハゼの木の実です。秋になって紅葉した後の実を摘んで木蝋造りです。


木蝋を溶かして、日に晒して、白蝋が出来上がります。簡単に書いてしまいましたが、梅雨明けの時間との勝負の仕事です。91歳の元気なおじいちゃんの技と共に伝統を守る事の大変さも感じていただければと思います。

おなじみ和蝋燭造りです。内子でもこういう伝統的な手仕事で仕上げる職人さんはもう一軒だけだそうです。
 
         
 

内子座

和蝋燭、和紙造りで栄えた町の証として保存されている芝居小屋です。大正5年内子の旦那衆が建てた木造2階建て入母屋造りの現役です。

映画などの娯楽に押されて一時閉鎖されていましたが昭和61年に町の有志の活動により復活しました。今この小屋は「内子座社中・ふれだいこ」の8人衆によって支えられています。いろいろな職業の人が自分の得意分野で活躍しているそうです。


 


一年に二度ほどこの芝居小屋の雰囲気を愛する役者さんたちによる公演が行われています。

絵葉書になってお土産としての人気が高い公演ポスターです。「ふれだいこ」の皆さんの手作りです。

 
         
 

郊外にはこんな風景もあります


 


四国には高知県などにもあったかと思いますが「屋根付きの橋」です。内子付近には二つありました。

棚田百選に選ばれた泉谷の棚田です。山を切り開いて三代かかって作り上げた見事な棚田です。

 
         
  大洲和紙

もう一つの伝統工芸が和紙造りです。和紙の原料は「楮」「雁皮」「三椏」というのはご存知だろうと思いますが、和紙の使用範囲が大きく広がったのは「三椏」が原料として使われるようになったからなんだそうです。その何故かはお話を聞いて下さい。
 
取材をさせて頂いた「天神産紙工場」では紙を漉く皆さんが国の伝統工芸士で、一番短いとおっしゃる方がなんともう40年!だそうです
 
         
  農産物直売所

四国で今一番元気な直売所という「からり」農家の方が自分の家で作った物だけを持って来て、値段も自分で付けて売るという人気の直売所です。こちらの自慢は作った本人がパソコンに打ち込む栽培データ。まぁご覧下さい自慢のデータと共にお孫さんもいようかという農家の方々の作った野菜の数々を。


 
形が悪くても安くて美味しい野菜がずらりと並んでいます。お客さんは創設以来9年で300万人を突破したそうです。

 
         
 愛媛県、伊予の小京都といわれる町で伝統を守る人々のそんなこんなの心意気に感動もしましたが、伝統を守るということの皆さんの努力の大変さを改めて感じた旅でもありました。
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