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みどころ

 
         
 

永さんの「遠くへ行きたい」の旅、佐渡島、周防大島、南大東島、八丈島、奄美大島と島の旅が続いていますが、今回は北海道の北の島、礼文島です。

いつもはその島に暮らす人たちに会いに行ったり、島起しの活動のお手伝いという形だったのですが、今回は自分の生まれ故郷礼文島の子供たちに、生の音楽、演奏を聞かせたいと、時々里帰りをしてお仲間と演奏会を開いている、八ヶ岳の麓原村に住む歯科医の藤森さんと礼文島でいつかご一緒に、という約束の実現ということになりました。今回は藤森さんのお仲間、弦楽器作りの番場さんとヴィオラ奏者の奥さんも参加です。礼文小学校でヴァイオリンを弾いた番場 順さん、昨年ダ・カーポのお二人が原村で弦楽器作りのお話を伺ったという番組とのご縁がありました。

 


 
         
 

そして今回の旅先礼文島は花の島として知られていて「花の盛りのこの時期にご一緒しましょう」という藤森さんのお誘いもあって、花観察、花トレッキングを楽しむ事も出来ました。北海道に限らずですが、天候に恵まれるのとそうでないのとは風景の印象が全く違います。永さんが滞在している時は折悪しく、曇りや雨、温度も18度と夏とは思えぬ、別の意味で北海道の自然の厳しさを実感する事になりました。花の礼文に行って島の絶景、花の美しさをお伝えしない訳にいきませんから(普段は「雨もまた良し」などと言って、雨は雨なりに撮影して帰るのですが)・・・今回はそんな訳で、お天気待ちをしました。ということで、島の自然の美しさも画面でお楽しみ下さい。

 

 
         
 

礼文島へは稚内から

稚内の沖に浮かぶ利尻島と礼文島を結ぶ利礼連絡船で渡ります。この時期は船も島も人が一杯、折角来たのだから島の行きかえりに稚内を歩いて、稚内の良いところを知って下さい、と地元のニュースや生活情報を伝えるFM放送局“FMわっぴ〜”の生放送にお邪魔しました。番組の冒頭は“FMわっぴ〜”の放送と共に稚内の散歩をお楽しみ下さい。

永さんは旅先のラジオ局に時間を見つけてお邪魔をする事があります。今回もこの日本最北端のFM放送局に生出演。石垣島のFM局でもお話をしたことがありますから、最南端から最北端のFM局まで・・・旅が日常という永さんならではでしょうか。

     
         
 

礼文島は稚内から60キロメートル先、日本で最も北に位置する島です。南北29キロ東西8キロ、なだらかな丘が連なり、歩きながら足元の小さな花を楽しむ、花トレッキングが楽しめます。この花々が高山植物。つまり本土では2000メートルも登らないと見られない花が、この島では船を降りればすぐ足元で見られる、というわけです。

 


歩くと結構しんどいのだそうですが、曲線の丘が優しいイメージの島です。

礼文島から見た利尻富士

 
         
 

藤森さんの出身校、礼文小学校での演奏会に永さんも参加しました。永さんのコーチで子供達は手話で「夕やけこやけ」にチャレンジ。生のバイオリンの音色に恥ずかしがったり、固まってしまったり、いろんな表情を見せてくれました。

 


ピアノ:藤森義昭さん、ヴィオラ:番場かおりさん、ヴァイオリン:番場順さん、そしてスペシャルゲストは永六輔さん!

 
         
 

「波声(はごえ)組」という男性グループのみなさんが、ニシンの労働歌「沖揚げ音頭」を披露してくださいました。かつてはニシン漁で働く若者達を「やん衆」といったそうですが、やん衆達の中には津軽からの人が大勢いました。

津軽から礼文島に移り住んだ人達は「津軽」という名前を町のあちこちに残し、故郷の自慢の技も礼文に伝えました。名物「津軽凧」のデザインはそのままに、骨組を風の強い島向けにアレンジした「礼文凧」です。

 


 
         
 

北海道南部で始まったニシン漁は、次第に北上。最後にニシンの場がたったのは礼文島でした。ちなみに「ニシン御殿」というのは網元のお屋敷のこと、そして若い働き手が寝泊りした家は「番小屋」と呼びました。

礼文には、昔の番小屋がひとつ残っていて、ユースホステルとして使われています。ここは旅人を「おかえりなさい!」と迎える、昔の雰囲気そのままのユースホステルでした。その昔、人生論を戦わせた青春の宿を懐かしみ、かつてユーだった方々がシニアになって帰って来ている気がする・・・と永さん。

 



 
         
 

永さんと藤森さんが八ヶ岳の森の中で「いつか礼文で」と交わした約束を果たしたところに「遠くへ行きたい」が立ち合わせてもらった、そんな今回の旅でした。

旅の終わり、ユースホステルのスタッフ見送られ、永さんが「いってきます!」と再び船に乗り込みます。

永さんと親しい方が、昔エッセイでこんなことを書いていたのを思い出しました。――永六輔の「遠くへ行きたい」っていうのはつまりは、「家に帰りたい」っていう意味なんだよ―― いつか永さんに本当のところを伺ってみたいです。

 


旅人を「おかえり」と迎え「いってらっしゃい」と見送る島の人達

 
         

 

 


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