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(c)安野 光雅
 

みどころ

 
         
 

そろそろ旅心がくすぐられる季節となってまいりました。温泉もいいですし、地元の旬をお目当てにした旅もいいですね。

今回の旅人は、俳優の森田順平さん。旅の振り出しは中国地方の小京都、山口市からです。
江戸時代、山口において勢いを誇ったのは毛利藩37万石の城下町だった萩。しかし、今回の旅は江戸の少し前――戦乱の時代、山口の中心地であった現在の山口市を中心に旅の始まりです。


 


 
         
 

山口市
国宝瑠璃光寺五重塔。南北朝時代から戦後末期までの間この土地を治めた大内氏によって今から500年以上も前に建てられました。この塔は現在も「山口のシンボル」として土地の人々に愛されています。

戦国時代、多くの文人が京都を逃れ、大内氏を頼って山口に移り住みました。日本の水墨画を完成させたといわれる雪舟もその一人。山口には晩年の雪舟の作品が多く残っています。また、今年は雪舟が亡くなって500年目にあたることから、地元ではいろいろな催しが企画されています。雪舟関係の記念イベントについては<お得情報>をご覧ください!

 
作家 司馬遼太郎も「街道をゆく・長州路」の中で「長州は、いい塔を持っている」と五重塔をほめ、多くの芸術を生み出した大内文化に特別な思いを寄せています。
 
         
 

大内塗

大内塗の「大内」はもちろん「大内氏」からきたもの。「大内菱」という家紋に萩やススキ
など、秋の草花を組み合わせた柄が特徴の漆器です。一方「大内人形」といえば男女ペアで元々は土人形が始まりのもの。代々大内塗を手がける小笠原貞雄さん、春雄さん親子の仕事場にお邪魔しました。

 
土人形に漆がほどこされたのは昭和7年頃から。小笠原さんの先代が始めたそうです。
 
         
 

外郎

次は味で受け継ぐ大内文化、外郎です。なんと大内時代から続く老舗もまだ存在するそうですが、今回訪ねたのはその老舗から昭和2年に独立創業した(・・つまりこちらもすでに老舗です)「御堀堂(みほりどう)」さん。森田さんは「外郎って何故この字を書くの?」とご主人に早速質問していました。現在日本各地で作られる外郎ですが、山口の外郎は何ともいえぬ歯ごたえがあっておいしい!との評判。その秘密は蕨にありました。山口外郎は上新粉のかわりに蕨粉を使っていて「ねっとり」ではなく「ツルン!」が山口外郎の「らしさ」です。

 


 
         
 

現代彫刻

今回お世話になった御堀堂の三代目ご主人田中米吉さんは、実は世界にも知られた彫刻家。後を継ぐべきお兄さんが戦死したため、幼少からの夢だった芸術家をあきらめて、家業を継いだそうですが、芸術家への憧れ捨てがたく、菓子作りと彫刻制作と二足のわらじを履いて活動を続けています。81歳の現役彫刻家の作品は、大きいのに軽そうで、硬いのにフワーッとしていて・・「あれぇ?あれーっ?」と、とにかく不思議!

 


森田さん「えっ! なに?」

2トンのオブジェ。でも手で軽く押すだけでゆらゆら動きます。

 
         
  秋吉台

約3億年前に出来た日本一のカルスト台地、秋吉台。珊瑚や海ユリなどの化石でできています。なんと、広大な台地はひとつの岩からできており、地質学上極めて重要な資料となっています。今回森田さんを案内してくださったのは秋芳町自然保護協会の中村久さん。何億年、何百メートルというスケールの大きなお話に「へぇー」「ほぉー」を繰り返す森田さんでした。

 
11月終わり頃になると草紅葉といって一面が紅葉し、きれいなのだそうです。
 
         
  秋芳洞

東洋一といわれる鍾乳洞、秋芳洞です。(雨水や地下水で石灰岩台地が溶けて地下にできた洞窟を鍾乳洞といいます。)秋吉台の地下には現在分かっているだけでも約450の鍾乳洞があり、最大の秋芳洞の総延長は調査済みでも約18キロ、その内1キロの範囲が現在公開されています。また、探検好きな方の為に未公開の洞窟を見学できるという企画が5年前から実施されています。もちろん森田さんもチャレンジ。案内役は観光ディレクターの後藤久美子さん。真っ暗な中「危険ですよ〜」「そこ、岩が突き出てますから〜」という後藤さんの声だけを頼りに進んでいきます。このツアーのキャッチフレーズは<鍾乳洞の成り立ちと経過がわかる>というもの。出来たばかり(と言っても何万年もたっている)
の鍾乳石や、とうとうと流れる地下水の風景に身近に触れることができます。

 
後藤さんと。森田さんは探検ツアー前で、まだ余裕の笑顔
スケールの大きさに圧倒されるばかり。
 
         

太古の昔、戦国時代、そして現代。様々な時代の自然や人の手が作り上げた山口の芸術品あれこれ。思わず「へぇー、すごなぁ」「いやー、見事だなぁ」と森田さんも関心しきりでした。さて、番組中には出てきませんが、今回の旅で「遠くへ行きたい」の一行が「おいしかったね」と舌鼓を打ったのはなんと「ばりそば」なる地元のラーメンだったとか。長崎の皿うどんに似て非なる麺料理で、麺がバリバリしていてシンプルな仕立て、現在山口でしか食べられないものなのだそうです。皆様も山口に行かれたらぜひお試し下さい。

 


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