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(c)安野 光雅
 

みどころ

旅とは思い出を作るもの。今回の旅は一味違い、思い出を辿る旅となりました。
みなさんには忘れたくない思い出、ありますか?「その思い出を何かの形に残していけたら」そんな思いで取り壊されていく建物の廃材をウクレレにしている方がいるのです。
そんなウクレレで奏でられる音楽に耳を傾けると…音楽には人を幸せな気持ちにする力があると感じずにはいられません。今回旅をするのは、アコースティックギターデュオ、ゴンチチのチチ松村さん。彼のウクレレの調べが、大阪・神戸の街に響きます。


 
         
 

大阪鶴橋市場

全国津々浦々の市場を覗いてきましたが、ここ、大阪鶴橋の市場は一味も二味も違います!150近い店が軒を並べている品揃えはもちろん、店のお父さん、お母さんの元気のよさは天下一!「おねえちゃん、おねえちゃん!どこの取材や!?」「遠くへ行きたいという…」「知ってんで!知ってんで!旅の番組や!おばちゃん何でも知ってんで!」というなんだかよく分からない、すごい勢いに押されての旅の始まりです。チチさんも掛け合い漫才のようなやりとりで、濃い大阪ワールドにずぼっと足を踏み入れた感じです。

 


店に人がいないこともちらほら…みなさん顔見知りの市場ならでは

まな板の下に並んでいるのは…マグロのカマ!チチさん撮影中でも我慢できず。パチリ!

 
         
 

法善寺横丁

「♪包丁一本〜晒に巻いて〜」の曲で知られる法善寺横丁。難波の中心地にありながら、一歩路地に入ると昔の情緒、風情が…そんな横丁に行く前にお寺にお参りしまして…ちょっとびっくりのお不動さんに出会います。さてさてチチさんはどんなお願いをしたのでしょう?

 
不動様。みなさんお姿分かりますか?

 
         
 

えび家

法善寺横丁にある、建物の廃材を使って作った二つのウクレレを訪ねます。
まず一つめのウクレレは、伊勢海老料理「えび家」。ご主人、川久保建明さんにこのお店にあるウクレレのお話をお聞きします。実は法善寺横丁、2002年の9月に大火災に見舞われました。多くの店が焼け、古きよき町並みがなくなってしまったのです。それから4年。復興を遂げたように見える法善寺横丁ですが…「いい意味で、この横丁を汚していかなあかんと思っとります」そんな川久保さんの言葉には、つらい思い出を見つめながら、未来に向かって大きく一歩を踏み出す姿勢がにじみ出ていました。そんな気持ちを優しく後押しするかのような、ウクレレの調べが、えび家に響きます。

 
えび家では生きたエビを料理…お料理、美味です。
えび家ウクレレ…材料はエビの水槽の戸板
 
         
 

洋酒の店「路」

法善寺横丁2件目は洋酒の店「路」。この店は、関西の芸人さんや著名人が通っているというバー。ここも2002年の大火災で全焼してしまいました。そんな中、消失を免れたのがカウンター。ここのウクレレはそのカウンターを使って作られました。ウクレレに残された思い出の名残を、目を細めながらお話してくださるマスター井畑貴彦さん。ウクレレは一体どんな音色がするのでしょうか…

 


 
         
 

ウクレレ

思い出のウクレレ。作っておられる伊達伸明さんのところへお邪魔します。伊達さんの工房には様々なウクレレがズラ〜ッと並んでいます。そのそれぞれが、味がある、びっくりするものばかり!チチさんも興味津々。思わず手が伸びてしまいます。そんなウクレレの音色を聞いたスタッフがびっくりしたのは、それぞれの音色の趣が違うこと。材質の違いも当然あるでしょうが、きっとそれだけではないはず…みなさんも放送をご覧になって、聴いていただけるときっとそう感じていただけると思います。
数々のウクレレを作成してきた伊達さんが作成中だったのが、「たかとり教会 司祭館ウクレレ」。このたかとり教会、1995年1月17日の大震災にて復興の拠点となった教会だったのです。復興の中心であった司祭館が取り壊されることとなり、伊達さんに依頼がきました。完成間近の「たかとり教会 司祭館ウクレレ」。教会への受け渡しにチチさんも同行させていただくことになりました…一体どんな音色を奏でるのでしょう?

 


壁にかけられたウクレレはどれも「へ〜!?」と唸らされる変わり種!何より驚きなのが、音色が美しい!このことはチチさんも絶賛でした。

「たかとり教会 司祭館ウクレレ」未完成のウクレレ。このウクレレの魅力は放送で堪能できます!一体どんな音色を奏でるのでしょう…

 
         
 

平野町ぐるみ博物館

「失われ行くものを残していこう」と、和菓子屋さん博物館、自転車屋さん博物館など約15の博物館を町ぐるみで開館した大阪、平野。そんな古い町並みを歩いていると、昔にタイムスリップしたようなお寺が…全興寺(せんこうじ)には、住職、川口良仁さんが趣味で集めていた、駄菓子を展示、小さな駄菓子屋さん博物館があります。しかし、「展示だけでは過去になってしまうから」との考えのもと、子供たちのためにベイ独楽ができるスペースを作りました。境内で遊ぶ子供たちの笑顔はとても楽しそう。チチさんも子供に教えてもらってベイ独楽初挑戦!

 
ベイ独楽に夢中な子供たち…ADの私(25歳)には、映画以外で見たのは初めてでした…

 
         
  神戸震災メモリアルパーク

大阪を後にし、神戸に向かいます。1995年の阪神・淡路大震災からすっかり復興したように見える神戸の町並みが広がります。そんな中にも、震災の記憶を後に伝えようと、災害の様子をそのまま保存している「神戸震災メモリアルパーク」を訪れます。ここでお会いしたのが、アマチュア水中カメラマン宮道成彦さん。大阪湾に生息する海の生き物たちの写真を撮影しています。そんな宮道さんとメモリアルパークの生き物を探します…震災で崩れた海辺に新しい命が宿る。自然の営みの中では当然なことではあるけれど、感動してしまう、そんな不思議な体験を経験しました。

 
異人館の下に広がる神戸の町。震災に見舞われた名残は全くありません。

震災の傷跡を残した「神戸震災メモリアルパーク」。この状況が一面に広がっていたのかと思うと…恐怖を覚えました。
 
         
 

カトリックたかとり教会

伊達さんと一緒に、神戸のカトリックたかとり教会にウクレレを渡しに行きます。
訪れた時は、まだ工事中だった新たかとり教会。そんな中神父の神田裕さんに、震災の時のお話をお聞きします。本当に多くの人々の力で一歩一歩、歩んできた教会の歴史。それがウクレレとなり、奏でた音色は神田神父や集まった信徒さん達、伊達さんや工事に携わっている現場の方々、そして私たちスタッフの心にも染み入るものでした。。。しかし残念ながらこうやって言葉を重ねても、何も伝わりません。本当に放送で、皆さんにも感じていただきたいのです。

 
神父さんと信徒さん、伊達さんと…演奏が終わると皆さんが自然と笑顔になった。そんな気がします。

無事に教会に戻ってきた「たかとり教会 司祭館ウクレレ」
 
         
思い出は薄れていくけれども、それを薄れさせたくないという人の思いは強いもので、そんな強い気持ちを、静かに湛えた人々に出会い、ウクレレの音色が今まで以上に優しく聞こえた、大阪・神戸の旅でした。

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