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(c)安野 光雅
 

みどころ

 
         
 

旅の記憶の仕舞い方。皆さんは旅に出られた際、どのような方法で思い出を残しますか?今回の旅人は本山賢司さん。イラストレーターの本山さん、春真っ盛り北信濃をイラストで、記憶の中に仕舞っていくようです。
さてさて旅の一ページめは何となるのでしょうか?

 


こんなところにも題材が…どこでもスケッチを始める本山さん。見つけたのは春の花たち。

オオイヌノフグリ
ホトケノザ

 
         
 

千曲川の実り

千曲川、甲武信三国の国境にある甲武信岳に端を発し、越後(新潟県)で信濃川と名前を変えて日本海に注ぎ出る、長野県を代表する川なのですが・・・その河川敷を歩いていると、少し変わった風景が。畑の中にショベルカー。工事なのかと思いきや、少し様子が違うよう。ショベルカーを操作していた松澤磐太郎さんにお話を伺うと、ここで採れる“あるもの”は、この水捌けのいい砂利と信濃の気候のおかげで味がよく、全国でも有名だとのこと。みなさんこの写真の様子で何を収穫しているかお分かりになりますか?

 
一見何もない畑にショベルカー…


一生懸命掘っているのは?
 
         
 

机の上に並べられたのは・・・

「料理屋にまで来て食べたくない。」そうお客さんに言われ、「絶対に分からないようなものを作ってやろう!」と燃えて100種類近い○○料理を作ってしまったのは、「食いしん坊 かじや」店主の溝端寛二さん。○○は上記の問題が分かった方にだけイメージしていただくとして。普段はのん兵衛で、食べ物にまで手が出ないという本山さんもぺろりのお味!そして・・・今回の撮影で使用した料理、「もったいない!」ということで、スタッフでいただきました!これが全て同じ材料をベースとして作られている料理とはとても思えない、料理の数々!本当にすごいの一言でした。

 
見た目も美味しい料理達。味も豊か。
一体何が隠されているのでしょう?
 
         
 

あんず染め

北信濃、長野に春の到来を告げてくれるのは、里山に広がるあんずの花。そのあんずを使って染織りをしているという窪田孟恒さんの工房にお邪魔しました。あんずの幹の色そのままが、輝きを得て風にたなびいている様子はとても心に響く景色で…あんずに出会い、あんずとともに生きてきた、窪田さんの人柄が優しいあんず色と相まって窪田さんの織物は、本当に柔らかい暖かさをたたえていました。

 

 


あんずに染まった色はこんなにきれい…本山さんもお手伝いしながら見とれてしまいます。

窪田さんの織物は本当に魅力的で…みなさんも放送で感じてください。

 
         
 

新信濃鉄道〜縁側発畑行き〜

「長野に新しい鉄道が開通しつつある?」という風の噂を聞きつけやってきたのが堀内泰孝さんのお宅。掃除機のモーターを6つ装着し、線路に電気を通しているというこの鉄道。実は全て堀内さんお手製のもの。縁側から出発して畑まで延びています。思わず本山さんが「野菜を運ぶんですか?」と聞いてしまったのですが、「道楽です!」と一言ぴしゃり。全てが手作りで、愛情たっぷりに作られてるんだろうなぁと感じるこの鉄道、堀内さん曰く“新信濃鉄道”だそうで、本山さん、そしてスタッフ一同、乗った人達を笑顔にしてしまう、そんな素敵な鉄道でした。

 


動くと、もっともっとすごいのです。

 
         
 

蔵の鍵

鍵というものがこんなに情緒を感じさせるものだったとは…博物館にあっても違和感を感じさせない鍵なのですが、なんと現役!重々しい雰囲気漂うこの鍵、13代続く金物屋を営む荒井康臣さん宅にある蔵で使用されています。扉を閉める時の音が、なんともいえない響きで13代という年月の重みを感じさせます。まるでその音を境に蔵の中の空気が百年、二百年と巻き戻っていくかのような錯覚に…みなさんも放送でその音を聞いていただくと、歴史のロマンを感じるはずです。

 
時代を感じさせるさまざまな鍵。

 
         
 

蔵が育む味噌

蔵にもいろいろな種類の蔵があります。上記の荒井さんのお宅にあったのは保管蔵だったのですが、次に紹介するのは、醸造蔵。つまり、味噌、醤油を醸造するための蔵です。今回お邪魔した「塩屋」さんで作っていたのは、この地方で昔からある“玉造り”という製造法で作られている味噌。普通は大豆をペーストしたものに、麹と塩を混ぜ、樽で寝かすのですが、ここでは何も混ぜずに1.8キロくらいの玉にして2週間ほど蔵の中で寝かします。そうすると何百年もの間、蔵の中で育まれた菌が付着し、味噌の発酵を促し、なんともいえない風味を生み出すのだそうです。

  玉となって熟成されている状態。この大きさは、全て職人さんの目分量でほぼ1.8キロに統一されているそう。

味噌は昔ながらの風味を備えた味。少量でもしっかり。我が家の味噌汁は現在このお味噌。薄口なのに、大豆!の味。おいしい!

 
         
 

情熱の鋸

本山さんに「情熱のノコ」と言わしめた、そんな鋸がここ長野県須坂市にあります。さて、みなさん、ここで一度鋸というものを想像してみてください。二種類の刃が前後に動くことによって、木が削られていくものですが、その原理には改良するところなどはなさそうです。しかし、その改良に成功、すばらしい切れ味の鋸を作ってしまったのが、丸源鋸工場の湯本浩司さん。特許庁担当者も唸らせたという、その原理は放送でとくと納得していただくとしまして。そんなエピソードの中で湯本さんが話してくださった、「一日数千本の試し切りをする中、毎日毎日毎日、鋸のことを考えている。どうやったらもっと切れるか、どうやったらもっとお客様に納得していただけるものができるのか…」という言葉。一つのことを突き詰める生き方とは、こういうことかとすごい仕事が生まれる理由を肌で感じた、そんなびりりとくる一言でした。

 
切れ味に大満足の本山さん。

 
         
         
今回の長野の旅、伝統や技術、こだわりを持って仕事をしている人たちの姿に、自分を省みることもしばしば…そんな旅だったように思います。あんずの花を心にとどめ、今回の旅帰路につきたいと思います。

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