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(c)安野 光雅
 

みどころ

 
         
 

今回の旅先は鹿児島県奄美諸島。奄美大島と加計呂麻(かけろま)島の二つの島を旅します。
奄美に一歩降り立つと、まずその色に圧倒されました。空の色、海の色、生き物達の色。
様々な色に包まれてはじまるの今回の旅の目的は、奄美の音の色「音色」をたずねること。旅の道中、奄美の音色に耳を傾けるのは、ギターデュオ ゴンチチのチチ松村さん。音楽家である彼に奄美のサウンドはどのように聴こえるのでしょうか?

 


波音とギターのセッションから旅が始まります。

 
         
 

前川水産

まずは、町の魚屋さんを覗いてみました。さすが南国!の変わった魚が並んでいます。チチさん、恐る恐るながらも興味津々!いろんな魚と触れ合った後、いただくことになったのは、ヤコウガイ。螺鈿(らでん)などの装飾に使用されるヤコウガイが食べられるとは、意外なのですが・・・さてお味は!?

 


このお店に並ぶ魚は珍しいものばかり!?

 
         
 

唄者(うたしゃ)・朝崎郁恵さん

実は、今回チチさんが奄美を訪れたのは、5年ほど前に、奄美の唄者 朝崎郁恵さんと出会ったことがきっかけでした。それ以来二人で奄美を旅したいね、と話していた二人。ようやく念願がかないました。奄美には「オトダマ(音霊)」という言葉があるそうです。今回の旅、朝崎さんの案内で奄美の音に出会うことになりそうです。一体いくつの「オトダマ」に出会えるでしょう。

 

 
         
 

ちぢん

朝崎さんに、まず連れて行ってもらったのは、町のちぢん屋さん。ちぢんというのは、奄美の島唄に欠かせない太鼓で、島唄はちぢんや蛇皮線で伴奏されて唄うそうです。チチさんもちぢんを実際にみたのは初めて!ちぢんの音色はシンプルな音なのに、深く響く・・・その音に、朝崎さんの唄声がのって流れてゆきます。

 
ご主人 久留平さんが手に持ってるのがちぢんです。毛が生えたまま張っているのに、響くのが何だか不思議・・・

ちぢんの革はヤギにウマにウシ。それぞれの音色には個性があるのです。
 
         
 

ホノホシ海岸

朝崎さんの唄声に導かれるようにして向かったのが、ホノホシ海岸。海岸に近づいて行くにつれ、だんだんと不思議な音が聞こえてきます。玉石が敷き詰められたような海岸で、波が打ち寄せるたびに、玉石が立てる音は、朝崎さん曰く「母の子宮で聴いたような・・・」。そんな音に包まれて、教えていただいたのは、自然の音に対する、奄美の人々の想いでした。


 


これが玉石。
なぜ流されずに海岸に留まっていられるのか・・・不思議です。(石は持って帰ってはいけません)

この玉石が奏でる音は・・・

 
         
 

島唄・千鳥浜(ちじゅりゃはま)

玉石の波音を心に留めながら、チチさんのギターで朝崎さんが島唄「千鳥浜」を唄ってくださいました。

 


波の音とギターと島唄。
奄美を知り、聴く島唄は美しく切ないです。

 
         
 

マングローブの森探検

朝崎さんとは一旦別れて、奄美の自然を体験します。向かうのはマングローブの森。ここでは、満潮時にはカヌー、干潮時には干潟散策と自然の楽しみ方が選べるのですが、今回はマングローブの森の干潟散策です。マングローブによって、豊かな自然が育まれている森を案内してくださったのは、写真家の別府亮さん。別府さんに案内されて出会った干潟の住人達に、チチさん、童心に帰って大はしゃぎです。

 


二人は何かの出現を待っています。
それはミナミコメツキガニというカニなのですが・・・ さて、そのカニはどこから出現するのでしょう?

 
         
 

大島紬

1300年の歴史を持つ奄美の伝統工芸、大島紬。大島紬は500以上の工程を経て、一年以上もの歳月をかけ完成させるという織物です。そんな大島紬の美しい、漆黒の色を生み出しているのは、「泥染め」という工程。そうなんです、大島紬は泥で染めるのです。まずは、シャリンバイという木を発酵させた染色駅液で草木染めを行った後、泥田で泥にざぶざぶさらします。一見、美しい茶褐色に染まった布を泥まみれに汚しているようにしか見えないのですが、この作業で泥の中に含まれる鉄分が、タンニンとくっついて、美しい色を出すほかにも、様々なメリットがあるということでした。自然の恵みを感謝しながら、少し拝借して続けられてきた伝統工芸。「チョッチョッ、ジャッジャッ」という泥染め作業の音色に、田んぼの草花や、生き物たちも耳を傾けているようでした。

 


この深い色、細かい柄が大島紬の特徴。ハブやソテツを元にデザインされた模様がある。

泥田にて、肥後染色 山元隆広さんと。
シャリンバイで染められた糸が今から泥田へと・・・

 
         
 

いざ加計呂麻島へ

朝崎さんと再会し、とびうお一号という海上タクシーにて奄美大島から朝崎さんのふるさと、加計呂麻島へ向かいます。朝崎さんが大好きだという海上タクシーのスリル、潮風を頬に受けながら、約10分の船旅を楽しみます。

 


 
         
 

さんご塩

ここ加計呂麻島で、少し変わった方法で塩を作っているのが榊藤光さん。榊さんは、砂浜に打ち上げられたさんごを使って塩のにがりを抜いています。仕上げに至るまでの作業は本当に大変!立っているだけで汗がふき出す工房内で4日間海水を煮詰めます。そんな大変な作業の中で、榊さんが楽しみにしているのは、塩釜で焼くアカウルメの一夜干し。もちろんサンゴ塩での味付けです。チチさんもご馳走になりました!

 


この蒸気はミネラルを含みとっても肌によいそう!あたっていたいけれど、暑すぎて無理なのです・・・

気のせいですが、なんだか伸び伸びと干されているように見えます・・・

 
         
  デイゴ並木

加計呂麻の海岸に並ぶデイゴ並木。朝崎さんと散歩しながら、お話と唄を聴かせていただきます。
 
撮影の開始とともにネコが・・・


樹齢300年といわれるデイゴの木々に見守られているような旅の一幕です。
 
今回は「音」という視点から、奄美を見つめる旅となりました。東京に戻ってからも、奄美での音色の数々を思い出すと、気持ちが優しく静められる・・・
朝崎さんが話していた「オトダマ」のなんたるかを少し分かった気分になってはるか遠い南の島とお別れです。



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