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みどころ

 
         
 

第一回目の放送から38年目を迎えることとなった今回の「遠くへ行きたい」。そんなちょっと記念的な今回の放送は、来年、全線開通100周年を迎える、九州 熊本県〜鹿児島県にまたがる肥薩線に揺られての旅となります。今回は、歴史ある肥薩線を足として、俳優の丹波義隆さんが旅をします。

 


今回、丹波さんを旅先に運んでくれるのは肥薩線の列車です。

 
         
 

八代駅 駅弁・鮎屋三代

肥薩線の出発駅となるのは、熊本県八代駅。旅の始まりはいつでもうきうきしますが、今回は肥薩線の旅!どんな出会いが待ってるのでしょう?・・・と意気揚々と乗り込む前に、腹が減っては戦ができぬ。ということで、駅弁!実はこの駅ではJR九州が行った「人気駅弁ランキング」で3年連続優勝しているというなんとも美味なお駅弁を売っているのです。その名も「鮎屋三代」。鮎問屋を三代にわたってやっているという、「より藤さん」のお弁当です。鮎を知り尽くした、より藤さんがお弁当用に煮た鮎の甘露煮をメインに、ご飯も鮎で炊いたという美味なお弁当が丹波さんの目前に。球磨川の恵みを早速いただきます!
車窓に流れる景色が一番の隠し味。腹ごしらえもばっちりで、旅のスタート上々です!

 


なんとも美味な甘露煮を食べた丹波さんは・・・

この顔!

球磨川の流れとともに列車は進みます。

 
         
 

瀬戸石駅 渡舟

瀬戸石駅を降りると・・・目前には、広い球磨川が悠々と流れています。対岸に渡りたいと思っても、橋は遥か遠く(1.7キロ先にしかないそうです・・・)。「どうやって渡るの?」と不安になってしまいますが・・・「渡してくださ〜い!」と対岸に叫べば、渡し舟の求广川(くまがわ)八郎さんが、えっちらおっちら川を渡ってきてくださいます。対岸で叫んでから約10分。「じじやん(求广川(くまがわ)さんの自称)」の到着はなかなかのんびりで、都会であればイライラしてしまうような時間ですが、そんな時間ですらなんだかのんびり癒されてしまいます。この川はじじやんの道で、じじやんの、のんびりした時間をこちらに分けて頂いているような。そんな時間を過ごした後、ばばやん(奥様)のハルコさんにお宅にまで案内していただき、お宅にお邪魔いたします。

 
八郎さんは、渡り人を一日中待って下さっているのです。


ご自分で「ばばやん」とおっしゃるハルコさん。放送では出てきませんが、「じじやん」こと八郎さんへの差し入れのお弁当、いただきました。美味しかったです。ごちそうさまです。
 
         
 

一勝地駅 記念切符

肥薩線には28の駅舎があるのですが、その中でもユニークな駅名なのが、ここ一勝地駅。一見してなんだか縁起のいい駅名、ということは分かっていただけると思います。そしてそんな幸せのおこぼれを授かろうとする人達の為に、あるんです、記念切符!残念ながら、この切符で乗車はできないのですが、「地に足つけて一勝!」という記念切符を丹波さんも大喜びで手に入れます。

 
記念切符を手に入れて、次に向かうのは・・・
 
         
 

鮎漁

肥薩線は、八代―人吉間は球磨川に沿って走っているため、「川線」と呼ばれ、その車窓には球磨川とともに人々が生活してきた様子が映し出されます。そんな球磨川の恵みの代表と言えるのが、鮎!鮎釣り名人の池下清一郎さんの舟に同乗させてもらいまして、早朝の清清しい球磨川へと、鮎漁にご一緒させていただきます。鮎漁名人の池下さん、孫にアユ(愛結)と名付けてしまうほどの球磨川への想いも伺えて、いただくアユはありがたく豊かな味わいでした。

 


球磨川の鮎はとてもいい香りがします。そして漁にご一緒して、分かりました。球磨川の香りなんです。

 
         
 

球泉洞駅 球泉洞

球泉洞は昭和48年に愛媛大学の探検部によって発見された鍾乳洞です。その入り口には、発見当時に愛媛大学の探検部が、降りてきた穴があります。本当に真っ暗、そしてその先が全く分からない状況の中で鍾乳洞を突き進んだ、探検隊の勇気を想像すると・・・
現在は一般の人が見学できるよう、明かりが灯され、整備もされています。見所のたくさんある球泉洞で、中でも探検コースというのがありまして、これは、なかなかハードなコース。そのコースを邁進していくと、なんだか自分が和製インディージョーズになったような気がしてきて・・・その行き着く先には!?

 


長いトンネルを進み鍾乳洞へ。ここからもう既に冒険感がでております。

水の滴る鍾乳洞。まだまだ成長過程ということだそうです。

 
         
 

人吉駅 いさぶろう・しんぺい号

この肥薩線の目玉の一つ、「いさぶろう・しんぺい号」は、熊本県人吉駅〜大畑駅・矢岳駅・真幸駅〜に停車して、鹿児島県吉松駅を終着駅として折り返し運転をする観光列車。約430メートルの高低差を誇るこの路線にはスイッチバック走法や、世界三代車窓、幸せの鐘など見所がいっぱい!ですが・・・放送では時間が限られておりまして、あまり紹介できません。すみません。そこで、僭越ながら、旅に同行した者としまして、印象に残ったSL、D51の紹介をさせていただきたいと思います。真幸駅にはSLが展示してあります。私AD25歳(女)は初めてSLというものを観たのですが、その黒光りする車体の迫力に押され、車庫の中に漂う油の香りは、大事に管理されていることが偲ばれて・・・まるでSLが「まだ生きてるぞ!」と主張しているような印象が深く深く、胸に刻まれました。

 


いさぶろう・しんぺい号出発駅、人吉駅で出会った、菖蒲豊實さん。懐かしいお弁当の立売りをしています。

D51のDは、車輪が4つあることから。ABCDのDだそうです。

 
         
 

吉松駅 栗野岳温泉

ここは西郷さんが西南戦争の前年に、湯治の為逗留したという、歴史のある温泉です。裏手には八幡地獄と呼ばれる硫黄泉が湧き出ていて、硫黄のにおいが立ち込めています。泥湯と呼ばれる温泉もなかなか趣きがあるのですが、一番おもしろく、今回の放送でも紹介させていただいているのが、蒸し風呂!いわゆる寝転んで入るサウナなのですが、岩盤浴の要素が優しい木肌で感じられ、と〜っても気持ちいいのです!しかし、この蒸し風呂を楽しむ為には、入る前に行わないといけない事があるのです。その入浴での注意点を栗野岳温泉 南洲館のご主人、永峯周作さんに教えていただきます。(確かにとっても気持ちいいこの蒸し風呂。ですが、入る前にする“ある事“は女一人で行うと少し気恥ずかしくもありました・・・)

 


泥湯でもほ〜っこり、なのですが、今回のメインは蒸し風呂です。

 
         
 

栗野駅 胡麻油

現在日本で売られている、胡麻油のほとんどは白胡麻油で、中国産の胡麻が原料だということはご存知でしょうか?しかし、この鹿北製油さんの胡麻油は農家と契約し、無農薬、無添加で作られている黒胡麻油なのです。黒胡麻は白胡麻より、栄養価が高いと、現在、評判を呼んでいるのですが、白胡麻に比べると収量が少なく、油分も2割少ないということで、量産には向きません。そんな中、敢えて黒胡麻から油を絞り、販売している鹿北製油さんを訪れ、こだわりや、その味についてのお話をお聞きします。


 


鹿北製油さんの拘りの明治5年製の玉絞り機。熱を加えないため、美味しさ、栄養満点です!

油を絞った後のゴマ。全てが吸い取られてしまいました。

 
         
 

嘉例川駅

嘉例川駅は歴史のある肥薩線の中でも、最も古い駅舎の一つです。古い建物には、それだけの思い出や歴史がある、ということを教えてくださったのが、名誉駅長の福本 平さん。福本さんは、地元出身の国鉄マンで、この駅舎でも10年間勤務していた時期があったそうです。そんな福本さんにお聞きするのは、駅の歴史、そしてその駅が見送り、迎えた人々の思い出。悲しい思い出もあったことでしょう。しかし、木造の嘉例川駅に包まれて、伺うお話は、駅舎の柱が長い年月によってしっとりと丸みを帯びるように、優しい雰囲気を湛え、私達の心の中に入ってきました。


 


福本さんは、やってくるお客さんを
「おじゃったもんせ〜(よくおいでくださいました)!」と出迎えてくださいます。

 
         
 

鹿児島にて桜島に迎えられ、旅の終わりとなりました。
ローカル線、途中下車の旅。出会った人とも、いつもよりのんびりじっくり一緒の時間を楽しめたような・・・そんな気持ちにさせてくれた今回の旅。故郷ではないけれど、旅先ではたくさんの「おかえり」をもらったような・・・そんな懐かしさを感じた旅でした。

 


最後も、もちろん列車に揺られ・・・

 
         
         


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