番組からのお知らせ
番組データ集
ご意見・ご感想
(c)安野 光雅
 

みどころ

 
         
 

 今回の旅人は、北海道が大好きという益子直美さん。最近ご結婚され、ますます美しさに磨きがかかっているようです。今回は、漁師さんに鮭のさばき方を教わったり、北海道の大自然を満喫する旅です。


 


 
         
 

快速ノサップ

 釧路駅から根室駅まで一両で走っているのが、快速ノサップという列車です。この列車は、小柄な体で北海道の広大な土地を気持ちよさそうに、駆け抜けていきます。途中で、白鳥の湖を見つけました。白鳥達は荒野の中で真っ白い集団を成していて、そこだけ別世界を作っているよう!野生の動物は、白鳥だけではありません。線路を鹿が横切る姿も何度か見かけました。鹿さんも手馴れたように電車をよけている姿を見ると、人間と野生の動物の共存というのはこういうことだなぁと実感してしまいました。

 


 
         
 

根室漁港

 今の時期、鮭の水揚げが行われています。鮭は、メスとオスで大きさが大分違います。メスは小さく、歯の先が丸くなっていますが、オスは大きく歯がサメのようにとがっています。その鮭の水揚げを観察した後、女性ながら猟師さんでもある木村京子さんに教えてもらって、鮭料理を作ります。益子さん、鮭のような大きな魚をさばくのは初めて。四苦八苦しながらメスの鮭をさばき、中から色鮮やかなスジコが出てきたときにはとても興奮しました。その後、鮭の白子のから揚げや、鮭のアラ汁を作って食べました。益子さんのご主人は、現役の自転車の選手なのでシーズン中はダイエットをして体重には気をつけなければなりません。木村さんに習った鮭料理は、どれも低カロリーで栄養満点なのでぜひ我が家のレシピに取り入れたいと言っていました。新米主婦にとって大変勉強になった一日のようでした。


 
鮭の水揚げ。こんなに大きい鮭が大量!と思いきや根室漁港ではありふれた光景だそうです。

鮭のから揚げ。皮にまで味がしっかり付いているのでまるで下味をつけたかのように濃厚!
 
         
 

花咲ガニ養殖場

 花咲ガニは、全国でも根室でしか取れない希少価値の高いカニです。紅色でとても色鮮やかなのが特徴的なのと、他のカニと違って味が濃厚でトロッとした食感が味わえるのもファンを魅了してやまない理由の一つです。しかし、取れ高があまりにも少ないため、全国に出回ることも少なく知名度も低いまま。このままではいけないと立ち上がったのが、根室市水産研究所の博田功さんです。この研究所では、何年もかけてゆっくりと花咲ガニを養殖していきます。稚ガニを海に放流して、5年たって同じ場所に行ってカニを再び捕るそうです。はじめに4万匹を育て始めても、最終的に生き残るのは5千匹。気の遠くなるような長い時間をかけて根室の特産物を守ろう、そして広めようとする研究所の方々には脱帽です。

 
この大きさになるまでに十年以上かかります。ほしい方は要予約!
 
         
 

木工細工

 本業は漁師だけれど、木工細工職人にもなってしまったというとても面白くて魅力的な方がいます。「工房 木の夢」の職人・杉澤好紀さんです。杉澤さんは、湿原センターで犬のおもちゃを直したのがきっかけで木工細工にはまってしまいました。はまったが最後、次々にお孫さんのために木材のおもちゃを作り、いまでは数え切れないほどになっています。多くが動くおもちゃで、カニのはさみが動いたり、カタツムリが這って動いたり。動くおもちゃの方がはるかに子供の興味をそそるそうです。どれも売るためには作っていません。ほとんどがお孫さんのためでその他は頼まれたときだけ作るそうです。少子化で子供の少ないお孫さんの幼稚園も杉澤さんのおもちゃで随分華やいでいるそうです。本業の漁業で大物が釣れたときよりも、面白いおもちゃが完成したときの方が喜びが大きく、完成すると一人で遊んでは楽しんでいるという杉澤さん。営利目的ではなく、ほんとに趣味を追求している人の魅力をひしひしと感じました。益子さんも、子供時代に戻った気分でおおはしゃぎ!

 


今一番のお気に入り。口から入ったおもちゃがお尻からでます!

 
         
 

ジャズ喫茶

 根室駅から歩いてすぐのところに、「テオンドール」というこぢんまりとして雰囲気のあるジャズ喫茶があります。店内は絵画や彫刻の飾り物であふれていて、奥には個室のような部屋も用意されています。朝から晩までジャズがかかり、ゆっくりとした時間が過ごせます。また、棚にはびっしりと並んだマスターのレコード。その数にはびっくりします。それぐらい昔からジャズが好きでたまらなかったマスターは、「根室ホットジャズクラブ」というのを立ち上げて、全国から有名なジャズ演奏者を招いてイベントを催していたそうです。二十年前、有名なジャズ演奏者が根室に訪れるということは、とても珍しいことだったので、地元の人々はこぞって見に来てくれたそうです。マスターが丁寧に作ってくれたコーヒーを飲みながら、旅の小休止に一度立ち寄ってみてはいかがですか?

 

 
         
  霧多布湿原

 一面に広がるモカ色の大地、湿原です。北海道には、根室のほかに日本一広い釧路湿原があります。しかし、霧多布湿原が他の湿原と違うところは、湿原の中で人々が家を建てて普通に生活をしているということです。湿原に家を建てるということは至難の業です。くいの打ち方を間違えればすぐに家は傾いてしまいます。それでも住みたい人がいるのには理由があります。湿原の中には野生の動物、鶴や鹿がしばしば訪れて住民の心を癒してくれるそうです。また、雄大な景色も地元の人々を魅了してやみません。湿原でオス鹿に遭遇した益子さん、しなやかにかけて川を泳ぎ渡る姿のかっこよさに思わず「ここは日本なの?」と疑ってしまいました。

 
360度見渡す限り湿原の景色に東京ではなかなか味わえない開放感を覚えます。
 
         
  こんぶ娘の工房

 こんぶ娘?そう四十代五十代を過ぎても心が若ければ娘といえるのです。根室から車で二時間ほど離れた浜中町という所に、チャーミングなお母さん達四人で営んでいる手作り昆布の工房があります。長内さん、秋森さん、永坂さん、林さんの四人は、それぞれのご主人と一緒に昆布を取って、それをこの工房で削っておぼろ昆布や焼昆布にして売っています。そしてこの昆布、知られざる名物「猫足昆布」というものです。これは、昆布の端が猫の足のように三つに枝分かれしていて先が丸まっているからだそうです。おいしさと質には自信があり、パッケージの裏には削った人の名前と顔が描かれています。それぞれが責任もって仕事をしている証拠です。実演販売にもよく行くそうで、行くと必ず「こんぶ娘」という名前に笑われるそうです。でも、皆さん明るく初々しくて、いつまでも胸を張って「こんぶ娘」と名乗って大丈夫!話しているうちに益子さんも楽しくなって、「五人目の娘にしてください」とお願いしていました。

 
 
         
  オランダ煎餅

 長崎にはオランダの付く名前のものが一杯あります。「オランダ坂」「オランダ村」。しかし、根室にオランダの付くものがあるとは思いもよりませんでした。根室でオランダ煎餅を売っている端谷菓子店の端谷秀雄さんと雄二さんも、その由来がいまだによく分からないそうです。でも、根室で唯一となったオランダ煎餅を大事に守っていこうとする気持ちは熱く、発売当初からの味を守り続けています。ワッフルとホットケーキとクッキーを混ぜたような不思議な味のオランダ煎餅。煎餅といっても決して固くないのでお年寄りにも子供にも愛されるおやつです。買いに来るお客さんは大抵、車でわざわざやってきて7、8袋まとめて買っていきます。値段も4枚入りで220円と手ごろで、量も十分満足できます。お煎餅を作ったときに切り落とされる端の部分も(耳と呼ぶそうです)おいしくてご主人のお話を聞きながらずっと食べていた益子さん。誰でもやみ付きになってしまう懐かしい味がしました。

 


ホットケーキより甘くクッキーほど甘くない、昔懐かしのやさしい味です。

 
         
 

 今回は、寒い北国で粛々と伝統を守ろうとする人々に出会う旅になりました。魚料理がおいしいこともさながら、土地の広さと雄大な自然は何度見ても心打たれます。一面小麦色で秋風が吹く北海道は、独特の哀愁が漂っていました。

 
日本最東端・納沙布岬。風が強すぎて会話するのにも一苦労!
 
         
         



Copyright(c)TVMANUNION,Inc.,YTV
Allrightsreserved.