番組からのお知らせ
番組データ集
ご意見・ご感想
(c)安野 光雅
 

みどころ

 
         
 

豊臣秀吉。誰もが教科書で必ず習う戦国大名の一人ですね。
千利休。同じく誰もが知る茶人の一人です。(茶聖とも称され、現在の「侘び茶」の完成者とも言われる偉人ですね)
しかしながら、この秀吉と利休の関係を御存知の方はあまり多くないのではないでしょうか。なんと利休は当初織田信長に仕えていて、その信長亡き後、秀吉に仕え、秀吉の右腕と言われるまでに信頼されるのですが、段々と二人の関係は対立の色を強め、遂には秀吉が利休に切腹を命じるという歴史的事件にまで発展してしまいます。二人の間に何が…
その『段々と』の謎を解き明かそうと京都を旅するのは、作家・島田雅彦さん。法政大学の教授でもあります。当時限りなく前衛的であった利休と、時の権力者・豊臣秀吉を島田さんはどう診るのか!?

 


 
         
 

大阪から京都へ(十石舟)

京都への旅の始まりは舟に乗って!
伏見十石舟は、大阪や滋賀から物資と人を京都に運んでいた舟で、伏見はその川舟の港、桃山時代から明治初期までは京都最大の玄関口だったそうです。つまり伏見が京都の入り口でした。なんだか舟で京都に入るなんて風流ですね!(・・・島田さんの受け売りです)
同時に、伏見の水はとても美味しく、美味しいお酒が造れたので、有名な酒蔵もたくさんあり、ここで造ったお酒を全国に運んでいたんだとか。
しかしこの十石舟、その後ずっと途絶え、川にもゴミが氾濫してしまったのですが、永山惠一郎さん他、伏見の人達の熱意によって平成6年に6年がかりで復活させたんだそうです。当時、遊郭も数多くあったという名残はあまりないのですが、(見たかった!そびえ立つ遊郭を)未だに現役で続けている酒蔵は数多く残っていて、眺めのいい景観のもと、十石舟は今日も運行中です!
いざ京都へ!

 


十石舟は10人乗り位のかわいい舟です。

このような酒蔵の景観を舟から観られます。

 
         
 

今が旬です!すずめ焼き

伏見稲荷大社は千本鳥居のある神社として有名ですね。
その伏見稲荷大社の目の前になにやら「寒すずめあります」の文字が・・・懐かしい人もいるはず!11月25日から2月15日までの期間限定のすずめ焼き。
さらに、このすずめ焼きのお店の「祢ざめ家」さん。なんとあの豊臣秀吉が名付け親なんだとか。(その謂われは番組内で御確認を!)
ここ伏見では、稲穂を食い荒らす雀を、いっそのこと食べてしまえという習慣があったそうです。400年続く「祢ざめ家」秘伝のタレ。今では解禁日を待ちわびている人も多いそうです。さあ、試食試食!

 
島田さんと祢ざめ家の大石さん。島田さんが手に持ってるのがすずめ焼きです。(実はこの時、まだ雀は生です)
 
         
 

秀吉が催した
「醍醐寺の花見」の謎を追え!

同じく伏見区にある醍醐寺は、紅葉の名所としても知られていますが、桜の名所としても有名です。元々、晩年の秀吉が催した花見が名所になる始まりなんだとか。その「醍醐の花見」、女性ばかりが千数百人呼ばれたという大変奇妙な花見だったそうで…。
豊臣秀吉の狙いとは一体なんだったのか!?醍醐寺の壁瀬宥雅さんにお話を伺います!

 
紅葉。最高です!

島田さんと壁瀬さん。後ろに写っているのが三宝院の庭園です。
 
         
 

黄金芸術の粋!
(高台寺蒔絵と秀吉が遺した物)

秀吉の死後、正妻である祢々(北政所)が余生を過ごした高台寺、「ねねの寺」として有名。そして、紅葉も今が旬。
ここには秀吉、祢々像と共に、黄金芸術の粋が込められた高台寺蒔絵が施されています。
と共に、ここには秀吉と利休とが蜜月時代を過ごした、傘亭と時雨亭という茶室が桃山城から移築され残っています。大変造りもユニークだというこの2つの茶室。番組でじっくりとご覧ください!この茶室を見た後の島田さんの意見にも納得です!

 


高台寺の境内。とてもいい雰囲気です。

秀吉、ねね像が祀られている霊屋(おたまや)です。

 
         
 

千利休、究極の茶室!(平成待庵)

千利休が秀吉にささげたわずか2畳の究極の茶室、『待庵』。今は京都府大山崎町に移築されている国宝です。
その待庵、度重なる改修などのため、創建当時の姿が分かりにくくなっていると言われていました。そこで千利休400年忌を迎えた平成2年、当時の資料を基に、京都造形芸術大学教授の中村利則さんの設計、監修により大徳寺塔頭・瑞峯院に平成待庵として甦ったのです。門をくぐると小さな庭のような存在である「表坪の内」、茶室独特の「躙り口」、そしてなんと掛け軸がフワーッと浮かんで見える、四方黒壁の驚きの「室床」、と、利休独特のセンスと芸術性がうかがえる至高の茶室。本当に必見です!(現在は一般開放していないそうです。この番組で見る他なし!)

 


島田さんと中村さん。これが!2畳の茶室です。

 
         
  裏千家 大宗匠 千玄室さんとの出会い

千利休亡き後も、茶道の作法と崇高な精神は、利休の子孫たち、裏千家、表千家、武者小路千家によって脈々と受け継がれてきました。そして遂に、利休から数えて15代目の子孫、裏千家・大宗匠、千玄室さんとお会いする機会をいただきました!
家元を引退されている千玄室さんは、「いちわんからピースフルネスを」というご自身の提唱のもと、世界をまたに掛け活動されている方。現在は日本の国連親善大使も勤めておられます。自身、海軍特別攻撃隊員として戦争体験もお持ちの千玄室さん。その戦場でも茶会を開かれていたというお話も伺いました。
島田さんと千玄室さんの対談。僕に言えるのはここまでです。

 
島田さんと裏千家大宗匠の千玄室さんです。
 
         

千利休と豊臣秀吉。今となっては二人の間に何があったのかという事は、永久に闇の中になってしまいました。しかし二人の大いなる足跡は、我々に多くの財産を残し、多くの事を教えてくれます。数百年経った今もこれだけの影響力も持つ偉人たち。
日本という国は本当に奥が深くて面白い。当たり前のことですが改めて気付かされる京都の旅でした。


Copyright(c)TVMANUNION,Inc.,YTV
Allrightsreserved.