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(c)安野 光雅
 

みどころ

今回の遠くへ行きたいは、石川県を女優小西美帆が巡る旅。
「金沢はどこか大人の町のイメージ」と、ずっと訪ねてみたかった金沢をはじめ、石川県の城下町〜能登の海へと向かいます。
旅先で出会った風景が紙芝居のように一枚一枚めくられていき、ある物語の終着点へと旅人をいざなうような、場面 場面の景色が心にとまる旅。故郷ではないのだけど、自分の故郷を連想するような、どこか懐かしさも漂う小西さんの、出会いの旅のはじまりです。
 
         
 

お旅祭り

旅の始まりは、石川県 小松市。毎年5月の中旬に開かれる「お旅まつり」にやって来ました。江戸時代から約350年も続く歴史あるお祭で、加賀3代藩主の前田利常が小松城に入った1651年に始まり、加賀・能登・越中の泰平を祈願して、菟橋(うはし)神社と日吉神社の神輿が渡御して回った事から「お旅まつり」と呼ばれるようになったといいます。
金沢と同様に城下町として発展をした小松ならではの、豪華絢爛な曳山八基や子供歌舞伎が祭りの見所です。また町内それぞれに役割分担があり、祭りが始まれば暇な人は一人もいません。例えばこの地方で祭事に必ず食されるという「押し寿司」を作り、親戚や近所に振る舞う為奮闘するのはお祖母さん達の仕事。また曳山の舞台で演じる子供歌舞伎の役者も、白塗りや衣装などを身につけ準備に没頭する。地域の人々の繋がりが結び合い、続けられてきた歴史あるお祭りに出会います。

 



 
         
 

近江町市場/加賀野菜

加賀百万石の城下町・金沢市へ向かいます。
料理が大好きな小西さんが足を運んだのは、280年の歴史を持つ金沢の台所 近江町市場。加賀百万石の城下町として栄えた金沢は、北前船の寄港地として全国からの産物も集まり、京都と同様「食都」と呼ばれました。市場には約170軒の生鮮食料品店が並び、プロの料理人から地元客、そして観光客までが市場を訪れます。この市場の魅力は、旬が一目瞭然の新鮮な「地物」の食材が並ぶ事。その一つが京野菜と同じく伝統野菜と呼ばれる「加賀野菜」。認定されている野菜は15種類で、夏は金時草、加賀太きゅうりに赤ずいき、ヘタ紫なす、そして冬は金沢春菊や金沢一本太ねぎなど、それぞれ季節性があり地元の庶民に親しまれています。近江町市場の青果店「小畑商店」の小畑文明さんは宅地化や後継者不足など課題も多い伝統野菜の生産を続ける為、他分野に渡って様々な活動を展開する野菜博士でもある。そんな小畑さんに「地物」と「旬」が重要なテーマという近江町市場に息づく食文化を教わります。

 



 
         
 

ひろよし菓舖

そんな加賀野菜の普及に奮闘する小畑さんの熱いラブコールが、和菓子屋 ひろよし菓舗のご主人を動かした。加賀野菜の和菓子を作ろうと話が持ち上がったのである。金沢は元々京都を抜いて和菓子の消費量が全国で第一位。婚礼菓子の五色生菓子や正月に食べられるおみくじの入った辻占(つじうら)など、一生涯に亘って行事や暮らしの中に和菓子があり、庶民の暮らしと共に和菓子が食され愛され続けています。そんな和菓子文化の歴史ある金沢だからこそ、同じく歴史ある加賀野菜で和菓子を作りたいと小畑さんが考案、それを受けて試行錯誤の上、2年前に完成したという。作り方は野菜の味を生かす為至ってシンプル。加賀太きゅうり・金時草・五郎島金時・加賀れんこん・赤かぼちゃなどの種類がある。水分を多く含む加賀太きゅうりと加賀れんこんで作るのは一番難しかったとか。苦労話を伺いながら、作り方を見せてもらい、金沢でしか味わえない自慢の和菓子を頂く。

 

 
         
 

金沢和傘

もともと大名が身分の象徴として用いていた和傘は、江戸時代中期から金沢の城下町でも侍の副業として広く作られるようになりました。しかし市内に100軒もあった和傘店は、今では松田和傘店一軒しかありません。北陸唯一の和傘職人 松田弘さんを訪ねる。
元々は分業制で作られてきた手作り和傘には、仕上げまでに30もの工程がある。それを全て一人でやってしまう腕前は、日本各地にその名を轟かせ、北海道から九州まで松田さんの和傘を求めて注文が殺到しているそうです。一本の完成に約2ヶ月を擁するが、地元の良質な材料にこだわり丁寧に作られていきます。町で和傘をさす人をほとんど見かけなくなってしまったが、金沢では芸妓さんが使い、一流料亭が使いと、松田さんの和傘が城下町に美しい彩りを咲かせている。

 




 
         
 

ところてん/たこ壷

能登島大橋を渡って、七尾市能登島へ向かう。1982年に能登島大橋が架かり、昔から農業と漁業を主産業とする島の生活もだいぶ変化はしたものの、そこには働き者の80歳になるお祖父さんと79歳になるお祖母さんが小西さんを迎えてくれました。お祖父さんは海へ小さな船で漁に出る。知恵を絞って考え出されたタコ壷で、仕掛けを200個も海へ落とし、貝を餌にタコを罠にかけ夕飯のおかずを持ち帰る。またお祖母さんは島一番のところてん作りの名人。海から穫って来た天草を天日干しで乾燥させ、時間をかけて真っ白に洗い、水とお酢で煮詰めて作る。食べたい時に穫って来て作るだけと話すお祖母さん。
いつも通りの生活を続けているだけと二人は云うが、昔から半農半漁で生活を営んで来た「能登島流」な生き方を、二人の背中は教えてくれます。

 



 
         
 

民宿堀井/イルカウォッチング

能登島の沖合いに6年前からミナミハンドウイルカが生息している。
一日10キロほどの魚を食べるイルカは、普通漁師とは天敵の仲。しかし追い出すような事もせず、能登島イルカ保護協会も設立され、地元の人々からは受け入れられてかわいがられている。「普段は道路を走る車から見てるけど、船に乗って見に行くのは始めて」という民宿 堀井の若女将と、会長を勤める堀井さんの漁船に乗って、小西さんも能登島の周りに暮らすイルカに会いに行く。「住みやすいからここに来ただけ」「自然に任せていればいいんじゃないかな」と女将さん。人間と動物の理想的な暮らしが能登島にあるような気がしました。そしてしっとりと旅を続けてきた小西さんも、ここではお転婆娘に様変わり。若女将と一緒に「かわいいーきゃー」の連続です。

 


 
         
 

郷土料理の宿「さんなみ」

旅の最後はのと鉄道に乗ってさらに北へ。能登町へ向かいます。
ちょうど田植えも終わり、少しのんびりとした雰囲気の田園風景の中に、郷土料理の宿
「さんなみ」があります。石川県の中でも能登は発酵食文化や、日本の魚醤油の一つ「いしり」を作る土地でもあり、食文化が色濃い土地。そんな土地ならではの食を、訪れたお客さんに提供したいと郷土料理を旅人にご馳走してくれるのが「さんなみ」のご主人 船下智宏さんと女将さんの富美子さんである。まずは、と富美子さんが小西さんを誘って竹林へと向かう。採ってきた筍をこの土地ならではの料理方法でご馳走になります。旬の物を頂くのが体に一番良いのだと語る船下さんご夫妻に、改めて食の大切さを実感させられました。

 


 
         
  旅に出ると、想像もしない所で、自分の周りからいつの間にか無くなっていた物や、無くしていた物が転がっているのを見つけることがあります。小西さんも、いつの間にか無くした物を、今回の旅でいくつ見つけることが出来るでしょうか。放送で、皆さんも一緒に探してみてください。


 
 
         
         



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