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(c)安野 光雅
 

みどころ

旅をする前に少しだけ、これから向かう土地の歴史をかじってみる。すると旅先で出会った景色や物事がとても意味深いもののように感じ、活字と年表とでしか頭の中に現れなかった「歴史」の文字が、それだけで終わらずに、素敵な想像を膨らませてくれる。
今回の旅人 作家の角田光代さんが選んだ旅先は、「天草」。天草は島原に次いで江戸幕府のキリシタン禁制にも関わらず、信仰を続けてきた人々が多く潜伏してきた土地です。
「隠れキリシタン」に興味を持ち、この土地を目指した角田さん。照りつける太陽と、青い海に囲まれた「天草」を巡り、さて何を発見するでしょうか。

 

 
         
 

タコ漁・干しタコ

まずは角田さん天草について早々に、天草の海へと出発です。
夏がシーズンというタコ漁で地元の漁師さん等は大忙し。タコ壷ではなく、一本釣りの名人の松本さんに、コツを教えてもらいながら角田さんも海底に潜むタコの微少な当たりに息を潜めます。さてタコは釣れるでしょうか?
天草の夏の風物詩とされる干しダコの作り方を教わりながら、お腹を空かせた角田さんに
タコ料理がふるまわれます。この土地ならではのタコを使った家庭料理が並びます。

 



 
         
 

石と陶器のスピーカー

さて、実は天草は陶磁器の原料となる陶石が採石されるなど、昔から石の産地としても有名で、特に上島の下浦地区にはかつて160軒もの石材屋があり、今でも多くの石材屋が軒を連ねています。そんな一軒「千葉平五郎石材屋」で、特産品の石を使って面白い物を作っている人がいると聞いて訪ねます。
石と陶器で作ったスピーカー その名も「あんぐり」。さて一体どんなスピーカーなのでしょうか?石でスピーカーを作るという発想に、驚きの角田さんです。

 

 
         
 

うそ替え神事

夕陽も沈み夜を迎え、なんとなく一人旅には心細くなる夜、角田さんは町の小さな神社から賑やかな音を聞きつけました。毎年行われる「うそ替え神事」という夏祭りに、子供からお年寄りまで町の人達が集まって来ていたのです。境内では木彫りの鷽(うそ)人形が売り出され、やって来た人達は皆その人形を買っていきます。角田さん夏の夜の思い出を作ります。

 

鷽の木彫り人形

 
         
  古代塩つくり

天草の上島にある通詞島という場所で、青い海水を汲み上げ塩を作る家族を尋ねました。
息子は釜炊き塩を、親父は天日塩を作り、暑い夏の太陽が照りつける中、海に面した製塩場で塩を作っています。青く透き通る海に囲まれた天草ならではの、自然の塩が持つ
奥深い味わいに出会います。
 
 
         
 

天草ロザリオ館

上島の北端にある、大江地区。ここは長い年月続いたキリシタン弾圧にも関わらず、信仰を続けていた隠れキリシタンの信者が沢山潜伏していた土地です。
旅に出る前からこの土地の「隠れキリシタン」の歴史に興味のあった角田さんは、天草ロザリオ館の館長 松本教夫さんにお話を伺います。表面上は棄教を装い、それでもなお彼らが保持してきた信仰心や、そして近代まで続いていた彼らの抱える苦難の道とはどんなだったのでしょうか。

 



 
         
 

隠れ部屋

この集落に、昔密かに礼拝が行われていたという「隠し部屋」が今なおあると聞いて山下さん宅を訪ねます。聖なる日にだけ一族で上がり、祈りを捧げていたという部屋はどんな場所だったのでしょうか。
またもう一つ、昔から守り続けてきたという聖なる場所に角田さんを案内してくれます。山下さんの後ろ姿を追って、鬱蒼と茂った森の奥深くへと入っていく角田さん。何を見つけるでしょうか。

 


山下さんがさらに案内してくれた聖なる場所とは、、、

 
         
  「歴史」が語りかける一つ一つの物語に耳をすましながら、角田さんの旅が終わります。宝物を見つけたような、子供の頃の夏休みに偶然出会った特別な思い出のような、そんな夏の天草の旅。次回の遠くへ行きたいをどうぞお楽しみに。
   
         




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