中越地震が起こったのは今から約5年前の2004年10月23日。阪神淡路大震災以来の震度7を記録するとても大きな地震でした。被害が報道される中で、孤立した集落の話、家が水没・土砂に埋まってしまった映像は衝撃的だった思います。牛がヘリコプターで吊るされる姿や、“山古志村”という名前が印象に残った方々も多かったのではないでしょうか。 今回「遠くへ行きたい」で訪れるのは、新潟県の旧山古志村がある長岡市と小千谷市。5年たった今、中越のみなさんどうしているのでしょうか。俳優の篠井英介さんが訪ねます。
木籠集落
旧山古志村の木籠集落を訪れると、土に埋まっている家々が見えます。屋根まで埋まる家や牛舎。水に浸っている家など、5年たった今でも地震の爪あとが残っています。これはある理由があって残しているんだそうです。その思いを、松井さんご夫妻にお聞きします。
よもぎひら温泉 和泉屋
地震を宿泊客の人と過ごした、よもぎひら温泉の和泉屋。宿としての決断に迫られ、大変な日々を過ごしたそうです。しかしそんな日々でも得たものがたくさんあったそうです。特に宿の宝物、温泉にも地震による変化は嬉しいびっくりすること!何があったのでしょうか。和泉屋名物女将にお話を聞きます。
かぐら南蛮
新潟県中越地方の特産品、かぐら南蛮。山古志では昔から家庭で食べられる野菜として作られていたそうです。見た目はピーマンそっくり!!どんな味がするのでしょうか。収穫真っ盛りの畑を見学し、畑でとったばかりのかぐら南蛮をいただきます。
雪布和紙
山の奥で和紙を漉いている原さんの工房を訪ねます。原さんの工房がある集落は、地震後誰1人戻ってきていません。しかし人々がもとにいた場所へ帰ることが復興なのでしょうか。復興とは何か。原さんの考える“無理のない復興”の姿を教えていただきます。
牛の角突き
山古志と言えば「牛の角突き」。大きな牛が、角を突き合わせる勇猛な姿は見る人を圧倒します。地震をきっかけに、村の誇りの「角突き」に対する思いが若い人にも強く芽生えました。未来へ伝統を担う若者の熱い思いを聞きます。
地震というものは人々の生活を変化させる大変恐ろしいものです。けれども、そこから生まれる絆、思いというものが確かにあります。そんな人々の熱い思いを感じる新潟県の旅、是非ご覧ください。