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(c)安野 光雅
 

みどころ

 
         
 

今回は世界遺産である日光への旅。しかし一口に「日光」といっても、どの部分が世界遺産として評価されているのかは意外に知られていないと思います。調べてみると、登録されているのは「日光の社寺」で、江戸時代初期から中期に建てられた建築物群が高い芸術的価値を持っていることはもちろん、自然環境と建造物群が一体となった宗教空間が古来の神道思想を表していることなどが評価され、二社一寺(東照宮、輪王寺、二荒山神社)に属する103棟の建築物群と周辺の景観地域が1999年に世界遺産として登録されたのだそうです。つまり建物だけでなく日光という土地全体が、日本の一つの精神性を象徴する場所として捉えられているわけですね。実際日光の町を歩いてみると、有名な東照宮以外にも歴史の深い見所がたくさん。そんな日光を、オリンピック金メダリスト「世界の」森末慎二さんが巡ります。

 

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…とは言っても、やはり日光と言えばここ!東照宮の陽明門ですよね。

 
         
 

JR日光駅

さて旅の始まりは、JR日光線の日光駅。日光線は宇都宮を起点に日光まで、およそ40キロを40分で結ぶローカル線ですが、列車から下りると駅全体の雰囲気が何やらレトロ調。そしてホームには「貴賓室」と書かれた部屋まであります。その「貴賓室」とは…?

 

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大正元年に完成したという駅舎もレトロな雰囲気。背景には日光連山も望め、旅の玄関口としては申し分なし!

 
         
 

オーダーメイドの耳かき

日光駅を出て、二社一寺へと続く門前町を巡ります。日光街道沿いには伝統工芸である日光彫の店や名物の羊羹屋などが数多く並び、地図やガイドブックを手にした外国人観光客の姿も見られ、さすがは「世界の日光」です。そんな沿道の商店の一軒で、「あなた専用の耳かき 約五分で出来ます」という貼紙を発見。オーダーメイドの耳かきを作ってくれるということでしょうか?興味津々の森末さん、早速お店の中へ!

 

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こんな貼紙を見たら、誰だって気になりますよね。
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本当に5分で出来るんでしょうか…?

 
         
  日光湯波

さて門前町を歩いていて、日光彫や羊羹屋と同じくらいよく目にするのが、「日光湯波」とか「御膳湯波」と書かれた看板のお店。実は湯波は、もともと宗教地だった日光で精進料理の材料の一つとして古くから作られてきた由緒ある名物なのだそうです。しかし「ゆば」と言えば、京都も有名ですよね。それでは京都の湯葉とはどう違うのか?日光湯波の老舗・海老屋さんで聞いてみます。

 

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湯波はすくい立ての生湯波が一番ですよね!トロリとしてチーズのように濃厚で…

 
         
 

日光田母沢(たもざわ)御用邸

さて大正時代に、海老屋の御主人が紋付羽織袴で湯波をお届けに参上していた…というのが、日光の田母沢(たもざわ)にある御用邸。ここはもともと、江戸時代に東京・赤坂(現在、迎賓館がある場所)に建っていた紀州徳川家の大名屋敷を、明治32年に日光に移築してきた建物なのだそうです。明治維新後も東京にあった時は、仮皇居として使われていたという由緒ある建物で、日光に移されてから増築され、現在の広さは約1360坪、部屋数106、江戸から大正時代の贅を尽くした様々な建築様式が見られる、大変貴重な建物です。特に大正天皇はこの御用邸を大変気に入り、毎年夏に日光線の専用列車に乗って、この御用邸を訪れられたといいます。現在は「日光田母沢御用邸記念公園」として一般公開されている旧御用邸を見学します。

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現在の天皇陛下も度々訪れられており、この田母沢御用邸との意外な関わりがあったのだそうです。そのお話は是非放送で!
 
         
 

日光金谷ホテル

もともと宗教地だった日光が避暑地・観光地として脚光を浴びるようになったのは、明治以降のこと。目を付けたのは開国後に日本へやって来た欧米人たちで、明治時代、日光の門前町は外国人観光客で溢れていたといいます。そんな外国人たちを一手に引き受けていたのが、日本最古のリゾートホテルである、日光金谷ホテル。明治5年、後に「ヘボン式ローマ字」で知られるアメリカ人・ヘボン博士が日光へやって来た際、外国人を受け入れる宿がなく途方に暮れていたところ、当時日光東照宮の楽師だった金谷善一郎が自分の家に泊めてあげたのが始まりだといいます(その後、明治26年に日光金谷ホテルとして開業)。
そして創業者の曾孫である井上槇子さんが数年前に偶然発見したというのが、昔の西洋料理レシピ帳。井上さんたちは、これをもとに途絶えていた幻のメニュー復活に取り掛かったそうですが、はたしてその料理とは…?

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明治26年に建てられたという本館(左)、昭和初期建築の別館(右)
箱根の富士屋ホテル、軽井沢の万平ホテル等と並んで、日本を代表するクラシックホテルです。

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古めかしい木の回転ドアを押してロビーへ入れば、そこは和洋折衷・レトロモダンな「明治の洋館」の世界。この落ち着いた雰囲気は、是非放送で楽しんでください!
 
         
 

冬景色の中禅寺湖と華厳滝

戦前にはイギリスやイタリアをはじめ、世界各国の大使館別荘が集中し、「夏には外務省が移動する」と言われる程の国際避暑地だった中禅寺湖。日光針葉樹の森に囲まれ、スコットランドの湖水地方に似た風景であることから、イギリス人によって避暑地として発展したといいます。いろは坂や男体山は秋の紅葉で有名ですが、今は一面の銀世界。滅多に見られない「雪化粧の日光」をお楽しみください。

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この日の最低気温−12度!ベテランスタッフも「北海道より厳しかった」という酷寒の世界。ここが関東地方だとは驚きです。そして中禅寺湖といえば、華厳滝は…?
 
         
 

流鏑馬稽古

日光東照宮で毎年5月と10月に奉納されるのが、「日光東照宮 流鏑馬神事」。馬に乗って弓矢で的を次々と射落としていく〈やぶさめ〉ですが、見ているのとやってみるのとでは大違い!流鏑馬には日本の伝統武芸らしく流派があり、馬の乗り方、弓の持ち方、引き方まで、全ての所作には型があるのだそうです。木馬を使って初歩的な稽古に挑戦です。

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鞍馬や跳馬に関してはエキスパートの森末さん、果たして流鏑馬は上手くできるでしょうか…!?
 
         
 

日光東照宮

そして何と言っても日光と言えばここ、世界遺産の中心「日光東照宮」。徳川家康公をお祀りして1617年に二代将軍・秀忠が創建し、三代将軍・家光が1636年に大造替を行って現在の壮麗な社殿を完成させました。「三猿」で有名な神厩、「眠り猫」で有名な東回廊(家康の墓所入口)、そして陽明門など、見所がたくさん。建築物には神獣・霊獣や仙人、中国の儒教の言い伝えの場面などが描かれ、実はその一つ一つに意味があるのだと言います。彫刻の数は東照宮全体で5000体以上になるそうですが、とても全てを見て回ることは出来ません。そこで今回は要点だけをぎゅーっと凝縮してご紹介します。

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東照宮のイコノロジー(図像学)について著書もある、禰宜(ねぎ)・高藤晴俊さんの解説はウィットに富んで分かりやすく、しかも聞かなければ知り得ない貴重なお話ばかり。同じ彫刻も、意味を知ってから見ればまるで違って見えてきます。
 
         
 

日光湯波、日光田母沢御用邸、日光金谷ホテル、日光東照宮…どれもその名に“日光”を冠し、日光といえば誰もが思い浮かべる旅先の王道かもしれません。しかし侮ってはいけません。どこへ行っても“知っているようで実は意外に知らなかった発見”が必ず1つはあって、さすが世界の日光、歴史の分だけ深さが違います。

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日光連山に見送られて
 
         
         




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