番組からのお知らせ
番組データ集
(準備中)
ご意見・ご感想
(c)安野 光雅
 

みどころ

 
         
 

今回の旅先は群馬県・草津温泉周辺の高原地帯。県西北部にある吾妻地方は長野と県境を接し、浅間山、白根山といった大きな活火山を擁する温泉地帯です。中でも草津温泉は江戸時代から湯治場として知られた温泉の代表格で、大分県の別府温泉、兵庫県の有馬温泉と並ぶ日本三大温泉の1つと言われています。
旅人の丹波義隆さんは以前から群馬県と縁が深く、草津には中学生の頃からお父さんに連れられてよくスキーに訪れていたという場所なんだそうです。そんな丹波さんが「初めて知った!」を連発していた今回の旅、標高1000メートルを越す高原地帯で、はたしてどんな出会いがあるでしょうか?

 

写真
高原のキャベツ畑をバックに、大自然を満喫中の丹波さんです。

 
         
 

時間湯

草津温泉に幕末から130年以上続いている古の入浴法がありました。それは「時間湯」と呼ばれ、高温・高濃度である草津の湯の特徴を活かし、湯治の効果を高める入り方なのだそうです。湯長(ゆちょう)と呼ばれる指導者の指示に従い、古めかしい独特の掛け声と号令にのって丹波さんも時間湯に挑戦です!

 

写真
草津の湯と言えばコレですよね、湯もみ!32代目湯長の井田さんが、時間湯の様々な手順と効能を分かりやすく教えてくださいます。

 
         
 

湯畑

日本武尊によって発見されたとか、奈良時代に行基が開いたという伝説があるほど歴史の古い草津温泉、その中心が湯畑です。温泉街の真ん中で湯煙を上げる源泉は、毎分4000リットルと日本一の自噴湧出量を誇る草津温泉のシンボル。ここから湧いた温泉は56度とあまりに熱いため、7本の木の樋を流して冷まし、その先で滝となって流れ落ちた湯が各旅館へ送くられているそうです。「くさうず(臭水)」が訛って草津になったという説もあるほど、硫黄分を多く含む「強酸性泉」の「湯畑」には硫黄の臭気が充満しています。

 

写真
2ヶ月に一度しか見られないという「湯の花」の採取作業に出会いました!

 
         
  マリゴケ

温泉街からほど近い「西の河原公園」(ここにも源泉があり、温泉の川が流れている)を散歩していた丹波さん、地元の方におもしろい話を聞きました。強酸性である草津の温泉が生み出した、全国的にも大変珍しいコケが群生する場所が、草津町のお隣、中之条町にあるというのです。早速車で50分ほどの山の中へ。たどり着いたのは「奥草津休暇村」という、元鉱山だった所にある鉄鋼会社の保養所。その鉱山跡地に温泉が湧き出していました。そして湯煙の上がる谷に緑美しいコケが…。しかしなぜ鉱山跡にそんなコケが生えているのか?これが聞けばビックリ、大自然の神秘が隠されているのです。

 

写真
昭和40年頃まで鉱山だったという谷を流れる温泉。そこに緑のコケが群生し、不思議な光景を作り出しています。

 
         
 

入山かりんとう

「奥草津休暇村」があるのは、今年3月に中之条町と合併した、旧・六合村(くにむら)。人口約2000、標高600mから1200mという高冷地に開けた村で、面積の9割が山林、平家の落人伝説もあるという山里です。群馬県といえば小麦粉食文化圏。うどん、すいとん、おやき、お切り込みなど、主食からおやつまで小麦粉を利用した食べ物が数多くありますが、旧六合村には「かりんとう」と呼ばれる食べ物があるのだそうです。と言っても、私たちが知っているかりんとうは、ちょっと違います。はたしてどんな食べ物なんでしょうか?

  写真
六合村の集会所を訪ねてみました。とにかく元気なおばあちゃんたち!昔の六合村の暮らしについても教えてくれます。
 
         
 

入山メンパ

山深い旧六合村でかつて盛んだったのは林業。そして山に入る木こりや炭焼職人が忘れずに携帯したものの1つに、木製の弁当箱があったそうです。林業に携わる人々が冬の仕事として作ったというこの弁当箱、秋田では「曲げわっぱ」として有名ですが、この地方では「メンパ」と呼ばれています。子供の頃から父親のメンパ作りを手伝っていたという、山本幹雄さんの作業場へお邪魔します。

  写真
素朴な手触りと松の香りがうれしい入山メンパ。あたたかいご飯を入れれば水分を吸収し、ふっくらと美味しくなるそうです。山本さんはお櫃代わりに使うのだとか。
 
         
 

山野草栽培

山間地に位置するため、耕地も傾斜地が多い旧・六合村。高齢化を迎えた村では、お年寄りが農作業をするのは大変です。そこで20年ほど前から、村おこしの一環として始まったのが、山野草栽培なのだそうです。全国的に静かなブームになっているという山野草ですが、最近東京の花屋さんや、スーパーの園芸コーナーでも見かけるようになりました。山野草の定義は曖昧ですが、品種改良によって美しく派手に作り上げられた花ではなく、ひっそりと野山に自生している、小柄で素朴な草花を指すようです(ただし山野草として売られているものは日本の野生植物だけでなく、海外の植物でも山野草の名で栽培されているものもあるそうです)。
当初は周辺の野山に自生する草花を出荷していましたが、都会の人々に好評のため、最近は自分の畑で栽培する農家が増えてきているそうです。今や村の主力産業になりつつあるという山野草栽培を見に、農家の富沢さんを訪ねます。

  写真
親の代から育ててきた冨沢さんの山野草は、いまや70種類にのぼるといいます。
 
         
 

野反湖(のぞりこ)

山からの恵みを活かして暮らす旧・六合村の人々ですが、ここには手付かずの自然がそのまま残っている場所もありました。村の中心から山道を車で30分、標高1500mにある野反湖(のぞりこ)です。昭和30年に出来たダム湖ですが、それ以前は湿原だったそうで、季節季節の高山植物が咲き乱れる貴重な場所だといいます。実はここには氷河期から数万年に及ぶ地球環境の変遷が刻まれているというのですが、それは果たしてどんなものなのでしょうか…

  写真
中学生時代から50年近く野反湖の自然を見守り続けてきたというガイドの中村さんに案内していただきます。
 
         
 

温泉と山の恵みに囲まれて暮らす人々。緑濃い季節を迎えた群馬県の高原地帯への旅、どうぞお楽しみに。

  写真  
         




Copyright(c)TVMANUNION,Inc.,YTV
Allrightsreserved.