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(c)安野 光雅
 

みどころ

 
         
 

今回の旅人は、「遠くへ行きたい」初登場となるフリーアナウンサー、朝岡聡さん。スポーツキャスターのイメージが強い朝岡さんです。実は朝岡さんは、高校時代にブラスバンド、大学時代には「慶應バロックアンサンブル」に所属し、クラシック音楽に関する番組やコンサート司会も、数多く務めるなど、クラシックやオペラの造詣が大変深い方なのです。ヨーロッパにも度々訪れた経験があるそうで、今回のロケ中にもヨーロッパの風習やキリスト教文化に関するお話がポンポン飛び出すなど、日本の歴史と伝統を訪ねることの多い「遠くへ行きたい」ではちょっと珍しい雰囲気の旅になりました。
そんな朝岡さんが今回目指すのは、長崎の五島列島。言わずと知れた“潜伏キリシタンの島”です。禁教令が敷かれていた江戸時代、250年間も信仰を守ってきた五島列島の人々。ユーラシア大陸の東の果てで、朝岡さんが出会うのは、どんなキリスト教遺産なのでしょうか。

 

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上五島(中通島)へ

五島列島は中通島を主島とする上五島地区と、福江島を中心とする下五島地区という2つの地域から成り、それぞれ生活や風景が少し異なっていると言います。まず向うのは、五島の北側を占める上五島の中心地、中通島。

 

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上五島へ向かう高速船内で、大貫ディレクターと地図を見ながら打合せする朝岡さん

 
         
 

上五島の教会巡り

もともと捕鯨文化が盛んだったため、鯨を求めて多くの漁師たちが移り住んだと言われる上五島地区。ここでは、現在4人に1人がキリスト教徒というほど、たくさんの信者が生活している「信仰の島」。明治に入って禁教令が解かれると集落ごとに次々と教会が建てられ、その数は、現在29にのぼるといいます。ここで数多くの教会を作り上げたのが、日本人大工でした。生涯仏教徒で本職は宮大工だったといいます。彼を教会建築に駆り立てたものは一体何だったのか?島の教会に詳しく自身もカトリック教徒という野中良蔵さんに、お話しを伺いました。

 

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コバルトブルーの海と教会が望める、五島列島らしい風景です。

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上五島を代表する教会の1つ、青砂ヶ浦(あおさがうら)教会。

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内部はまるで西洋の教会かと見間違うような、ゴシック様式の天井。
これが木造というから驚きです!

 
         
  ふくれまんじゅう

さてカトリック教徒である野中さんのお宅では、毎年8月15日に必ず食べるおまんじゅうがあるのだそうです。島中のキリスト教徒の家で、江戸時代から食べられていたというそのおまんじゅう。一体なぜ8月15日に作られるのか?そしてカトリックでなぜおまんじゅう?そこには五島のキリシタンの歴史と関係した深い訳があったのです…

 

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おまんじゅう大好きという朝岡さんも満面の笑み!
8月15日(ちょうどこの番組の放送日です)を前に、今頃島中でおまんじゅうの準備がなされていることでしょう。

 
         
 

福江島(五島市)へ

中通島を後にして、ジェットフォイルで30分。下五島の中心地である福江島に向います。面積も人口も五島列島で最大の福江島は、比較的なだらかで平地が多く、農業の盛んな島です。

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縁側でかま餅をいただきました。
右から、村上ハル子さん、喜美子さん、益子さん。
 
         
 

ステンドグラス工房

福江島の漁港近くを歩いていると、「ステンドグラス工房」という看板を掲げた、煉瓦造りの建物を見付けました。ステンドグラスといえば教会には欠かせない物の1つですよね。早速中に入ってみると、地元のお母さんたちが黙々とガラスを刻み、ステンドグラス作りの真っ最中でした。

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五島では、町のお母さんたちが、こんな立派なステンドグラスを作ってしまうのか…と感心することしきりです。
 
         
 

三井楽(みいらく)教会

ステンドグラス工房の皆さんが6年がかりで作ったというステンドグラスの連作が、近くの教会で実際に使われているという話を聞いて、案内していただきました。それは製作に6年間を費やしたというステンドグラス。皆さんも番組でお楽しみください。

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外光を受けて浮かび上がる幻想的な作品の数々・・・
 
         
 

宮葡b冶屋

青々とした水田が広がる福江島ですが、そんな中にポツンと一軒、「宮葡b冶屋」という看板を掲げた工場あります。中からは「カン、カン、カン、カン…」という、鍛治屋特有の槌音の響き。中に入ると、なんと20代の若者が1人汗だくで包丁を鍛錬する作業の真っ最中です。

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若き鍛冶屋、宮崎さんです。
 
         
 

長崎市へ

再び高速船に乗って福江島を後にし、長崎市へと向かいます。

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長崎名物、路面電車に乗って。船に電車にと、今回は乗り物好きにはたまらない旅です。
 
         
 

長崎歴史文化博物館

五島に花開いた“南蛮文化”に触れ、生来のクラシック音楽好きがムクムクと頭をもたげた朝岡さん。江戸時代250年間もオランダ人が出入りしていた長崎・出島なら、大好きな西洋音楽が日本で演奏されていた形跡が見付かるのではないか、と長崎歴史文化博物館へ向かいます。果たしてその証拠は発見できるでしょうか…?

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おっと、朝岡さん何を発見したのでしょうか!?
 
         
 

浦上天主堂へ

今回の番組の放送日は8月15日、終戦記念日。そして“戦争と長崎の教会”といえば、昭和20年8月9日の原爆投下によって倒壊した、浦上天主堂を訪ねないわけには行きません。浦上天主堂からおよそ500メートルの地点で爆発した原爆は、一瞬にして7万人の人々の命を奪い、浦上天主堂で祈りを捧げていた司祭や、信者の人々も全員亡くなったといいます。
そして普段は非公開ながら、今回特別に取材許可が下り、対面することが出来たのが「被爆マリア像」。原爆で倒壊した浦上天主堂の焼け跡から、2ヵ月後に奇跡的に発見された、木造のマリア像の頭部です。しかし教会そのものが倒壊するほどの爆風の中、どうして頭部だけが焼けずに残ったのでしょうか…?

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原爆によって全壊した浦上天主堂。現在の建物は昭和34年に再建されたのだそうです。写真
貴重な「被爆マリア像」とのご対面です…
 
         
 

パイプオルガンとリコーダーのアンサンブル

リコーダーの名手として、テレビや演奏会で腕前を披露しているほか、地元・横浜では「アンサンブル山手バロッコ」を主催し、定期的に演奏活動も行っているという朝岡さん。被爆マリア像に対面して心を動かされ、マリア様に関係した曲を演奏したいと提案がありました。

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浦上天主堂の主任パイプオルガン奏者・松本俊穂さんの伴奏と共に、平和への思いを込めた演奏をお楽しみください。
 
         
  ヨーロッパから遠く離れた辺境の島で、幕府の弾圧を受けながら250年間守られつづけ、開国と共に花開いた五島のキリスト教会文化。そして原爆によって傷付けられた浦上天主堂と被爆マリア像。終戦記念日の8月15日、平和の大切さをあらためて感じてみてください。   写真  




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