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(c)安野 光雅
 

みどころ

 
         
 

今回の旅人は、「遠くへ行きたい」初登場となる、俳優の田中要次さん。長野県 木曽福島町(現・木曽町新開)出身で、高校まで過ごしたという田中さんは、根っからの信州人。そんな田中さんに今回の旅でどこへ行ってみたいかと尋ねたところ、その答えは意外にも南信州の遠山郷でした。遠山郷といえば、南アルプスの麓、深い山々に囲まれた谷間に広がる秘境。「近いのでいつでも行けると思って、実は一度も行ったことがないんです」とのこと。果たしてどんな出会いがあるでしょうか…

 

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JR飯田線

南信州へ向かう旅ですが、出発はなんと愛知県の豊橋市から。JR豊橋駅から飯田線に乗り込みます。飯田線は豊橋を起点に静岡県を抜け、天竜川に沿って険しい渓谷を縫うように走り、長野県の辰野へ至るローカル線。豊橋から辰野を通って諏訪湖畔の上諏訪に抜ける直通停車もあるのです。遠山郷へ向かうには、この路線のちょうど真ん中あたりにある平岡という駅で下り、さらに山奥へ向かいます。

 

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という訳で、まずは遠路に備えて豊橋駅で駅弁を購入。「秘境駅弁当」という、ちょっと気になるお弁当を発見!

 
         
 

小和田駅

豊橋駅で買った「秘境駅弁当」の包み紙には、飯田線沿線の秘境駅ランキングがイラスト付きで描かれています。中でも気になるのが、秘境駅度が最も高い「小和田(こわだ)」という駅。これは寄ってみるしかないでしょう、途中下車です!

 

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各駅停車の中で駅弁を食べるなんて、近頃なかなかない体験です。写真
小和田駅に到着しました。しかし次の列車は何時間後になるのやら…

 
         
  遠山郷・和田宿

飯田線を乗り継ぎ、平岡駅へ到着。ここから車で伊那山地を越え、ようやく辿り着くのが遠山郷です。南アルプスと伊那山地に挟まれた深い谷間に位置する秘境・遠山郷。その中心である和田宿は、静岡県の秋葉神社(火除けの神様を祀る)と諏訪大社を結ぶ「秋葉街道」の宿場町でした。古くは信仰の道であり、遠州灘(太平洋)から山国・信州へ塩を運ぶ交易の道でもあった秋葉街道は、かつて多くの人や物が行き交ったといいます。

 

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秋葉街道沿いに開けた和田宿。歴史的建造物が並んでいるような派手さはありませんが、昔ながらの旅館や商店が建ち並ぶ佇まいは、どこか昭和の雰囲気が漂います。

 
         
 

山の肉屋

和田宿を散歩していると、「肉屋」と書かれた大きな看板を発見。ところがよく見てみると、店先には大きな角の付いた鹿の頭蓋骨が山積み。どうやら普通の肉屋さんではなさそうです…

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店先で土産物として売られている鹿の頭蓋骨は、なんと1万6千円!
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変わった肉がいろいろありそうです。
 
         
 

山肉料理

“どこか遠山郷ならではの料理を食べられるお店ありませんか?”肉屋さんで聞いてみたら紹介されたのが、山肉料理を専門に出しているという星野屋さん。近年ジビエ料理がちょっとしたブームですが、ジビエは主に秋ですよね。遠山郷では猟期(11月〜2月)以外にも定期的に有害鳥獣駆除があるので、年間通して山肉が手に入るのだそうです。季節によって脂ののり具合や肉質が違うという山肉料理、この時期はどんな料理が食べられるでしょうか?

 

 

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年季の入った看板が風格を醸し出している星野屋さん。創業は大正10年だそうです。
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3代目の片町彰さんは生まれも育ちも遠山郷。山のことなら何でも知っています。

 
         
 

下栗の里

和田宿からさらに車で30分ほど山の中へ。遠山郷の中でも特に山深い「下栗の里」へ向かいます。標高800〜1000m、南アルプスを望む険しい谷の斜面に畑や民家が点在する風景は、まさに秘境。

 

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急斜面を切り開いた下栗の里は、まるで空に浮かんでいるかのよう。「天空の里」と呼ばれているそうです。

 
         
 

野牧さんの畑

下栗の里で民宿を営む、野牧 権さんを訪ねます。農家でもある野牧さん、この時期は下栗芋と呼ばれるジャガイモ栽培の真っ最中。畑にお邪魔すると、これが物凄い急傾斜地なのです。さぞかし御苦労が多いだろうと思ってしまいますが、ここでは芋類、雑穀類(稗、蕎麦、粟、黍など)、豆類、椎茸などが作られ、さらにお茶やタマネギ、キャベツ(これが絶品なんだそうです!)なども採れるんだそうで、野牧さん曰く「米と塩さえ手に入れば、あとは何でも作れるよ」。

 

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焼畑も行われるという下栗の畑。耕すのは大変ですが、いろいろな作物が採れる豊かな土地です。

 
         
 

ソバ団子

畑仕事のあと、野牧さんの民宿にお邪魔して、下栗で昔から食べられているという「ソバ団子」を作って頂くことになりました。材料はソバ粉と…なんと塩漬けのサンマ! かつては秋の恵比寿講や正月など、お祝い事の時に作られていたというソバ団子。しかしこの山深い集落で、どうして昔からサンマが食べられていたのでしょうか?

 

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塩漬けとは思えないほど美しく青光りする塩漬けサンマ。ソバ粉とサンマという組み合わせも不思議ですが、サンマを一体どのように団子に入れるのでしょう?
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囲炉裏の炭火でじっくり焦げ目を付けたあと、灰の中に埋めて蒸すソバ団子。アツアツをいただきます!

 
         
 

龍淵寺の観音大杉

和田宿へ戻ります。宿場を見下ろせる高台に建っているのが、この地を領有していた「遠山氏」一族の墓をまつる龍淵寺(りゅうえんじ)。その境内を歩いていると、注連縄を巻かれた巨大な杉が4本並んでいるのを見つけました。住職さんに聞いてみると、根っこはすでに繋がっており、普通は一本くらい枯れてもおかしくないのに4本とも共生しているのは奇跡に近いことなんだそうです。さらにこの杉の木からは「気」が出ていて、それが写った写真が過去に何枚も撮影されているというのですが…

 

 

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杉の持つパワーを頂こうと、思わず抱きついてしまった田中さん。樹齢およそ500年。高さ50mはあろうかという大杉は、間近で見ると迫って来るような迫力です。

 
         
         
 

切り絵作家・柳下修さん

遠山郷から秋葉街道を北上すると、もう1つの秘境・大鹿村へ辿り着きます。ここは全国的に有名な農村歌舞伎「大鹿歌舞伎」で知られ、全国に33ある「日本で最も美しい村」の1つにも数えられています。この村に、豊かな自然と穏やかな村人の暮らしに魅かれ、25年前東京から移住してきたという柳下さん夫妻を訪ねます。御主人の修さんは移住前から趣味で水彩画を描いていましたが、大鹿村に来てからは画材や絵具を入手するのが困難になり、思いつきで始めたのが切り絵だったといいます。やがて切り絵で大鹿村の四季折々の風景や行事などの歳時記を描き始め、今やその腕前はとても独学とは思えないほど。

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精緻な技術もさることながら、描かれている村の風情が素晴らしいのです。
 
         
 

南信州の秘境とパワースポットを巡る旅。南アルプスと伊那山地に抱かれ、谷間に開けた村の暮らし。山の深緑も目に優しく、穏やかな日本の原風景を見るようです。

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