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(c)安野 光雅
 

みどころ

 
         
 

今回の旅人は、「遠くへ行きたい」初登場となる歌手・女優の濱田マリさん。かつて器械体操をやっていたという濱田さん、他にも趣味でフリークライミングをしたり、高飛込みに挑戦したりと、素顔は根っから“体育会系のお姉さん”。ロケ中も出番が終わると近辺を散歩したり、喜々として農作業に挑戦したり、実にアクティブでした。そんな濱田さん、近頃は食べ物にもとても気を遣われているのだそうです。今回濱田さんが向かうのは、初夏を迎えた山形県。さくらんぼやラ・フランス、りんご、桃、ぶどうなど、果樹王国として有名な山形県ですが、今、深緑と共に農産物の生産真っ盛り。“体に良くて美味しいもの”を目指して、月山が見下ろす山形盆地へ出発です。

 

写真撮影時は田植えが済んだばかり。深緑の山形盆地へ。

 
         
 

じゅん菜摘み

まずやって来たのは山形盆地の北部、最上川沿いに開けた村山市。町の西側に今だ残雪を頂く月山、東側には奥羽山脈を望み、水田と畑が広がるのどかな田園地帯です。ここで6月下旬に解禁されたばかりという旬の野菜があると聞いて訪ねてみることにしました。向かうのは、村山駅から北へ10kmほどのところにある大谷池沼。地元では“じゅんさい沼”の名で親しまれているそうです。そう、ここで収穫が始まったばかりなのが、じゅん菜。独特のヌメリとツルリとした喉ごしで、酢の物などにして食べれば夏バテを一気に解消してくれるじゅん菜は、今が旬。月山からの雪解け水が流れてくるという大谷池沼は、全国的にも珍しい天然のじゅん菜の宝庫なのだそうです。

 

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伝統的な箱舟に乗って行われるじゅん菜摘み。濱田さんも挑戦です。箱舟は畳1枚ほどの大きさで、2人乗るのがやっと。

 
         
 

完全無農薬のさくらんぼ

朝夕の寒暖差が激しい山形盆地は、野菜だけでなく果物の生産も盛んなところ。「果樹王国」と呼ばれる山形でも特に有名なのが、さくらんぼです。その生産量は全国の70%を占め、日本一。“佐藤錦”という品種名は、今や誰でも思い浮かぶ一大ブランドですね。村山市のお隣にある寒河江市は、山形県内でも上位を争うさくらんぼの生産地。市内にはそこかしこにビニルハウスが建ち並び、数多くのさくらんぼ農園が点在しています。そんな中でも、父親の代からおよそ100年、完全無農薬のさくらんぼ作りにこだわり続けている方がいらっしゃると地元の方に聞きました。さくらんぼ一筋に67年という、八月朔日(ホウズミ)勇治さん(82歳)の農園を訪ねます。

 

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八月朔日さん(写真中央)の農園は、除草剤を撒かないので、モグラやネズミの巣穴だらけ。最近の有機・無農薬農業ブームにのって、さくらんぼも農薬を少なくする方向に向かっているそうですが、割れたり枯れたりしやすいさくらんぼは、完全無農薬にするのが至難の技なのだそうです。

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まるで宝石!まさしく“食べるルビー”という形容詞がピッタリの佐藤錦です。

 
         
  山形ガールズ農場

“農業をもっと元気にしたい!”そんな思いで始まった日本でも珍しい農場が、ここ村山市にあります。“山形ガールズ農場”。その名の通り、20代の女性ばかりで結成された農業法人です。代表の高橋菜穂子さんは村山市の農家出身。地元の高校を卒業後、横浜の大学に進学。実家の野菜を食べて感動する友達を見て初めて、農業の素晴らしさに気付いたといいます。大学を卒業した菜穂子さんは実家に帰って父の元で農業の基礎を学び、2009年に約1.3ヘクタールの農場をスタート。賛同した20代の女性たちが全国から集まり、現在は8名で約30種類の農作物を育てているそうです。「女子ならではの視点で農業に取り組みたい!」というガールズ。田んぼの手入れや夏野菜の収穫など、今は一年で一番忙しい時期ですが、その目はみんな、好きな農業に携わってイキイキとしています。

 

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菜穂子さんのナスの収穫をお手伝い。生でかじっても美味しくて、まるでフルーツのよう!
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ガールズのお昼ごはんにもお邪魔しました。採りたての野菜をその場でいただくなんて、最高のゼイタク!

 
         
 

六田麩

村山市の南側にあるのが、東根市。こちらも生産量日本一を誇るさくらんぼをはじめ、果樹王国として有名なところです。そして江戸時代から続くもう1つの名物が、お麩。東根市を貫く旧・羽州街道沿いの六田地区には、享和年間(1801〜1804)から麩の製造業者が軒を連ね、「六田麩街道」と呼ばれてきたそうです。水はけの良い扇状地にあり、古くから小麦の一大生産地だった東根市。また白水川という清流も流れ、良い水と良い小麦に恵まれていたことが、お麩の製造を盛んにしたといいます。現在も6軒が六田麩を製造しているそうですが、そのうちの1軒、奥山製麩所を訪ねます。

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お麩には「生麩」と「焼麩」がありますが、六田麩は後者。焼きたてはご覧のように、ほとんどフランスパン!こんなものが江戸時代から作られていたなんて驚きです。
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「これがお麩なの!?」というユニークなお麩製品も発見。奥山さんはアイディアを駆使して、お麩を使ったいろいろな新商品にも取り組んでいるのです。
 
         
 

名物おばあちゃんの郷土料理屋さん

奥山さんが作る六田麩や地元の食材を使った料理を味わえる、名物おばあちゃんの郷土料理屋さんを訪ねます。およそ140年前に建てられたという古民家を改装し、9年前に開店した梅ヶ枝清水(めがすず)。“どうぞ、上がらっしゃい”。ゆったりした山形弁で迎えてくれるのは、横尾千代乃さん。玄関を入ると、天井の高い土間の向こうに夏でも火の入った囲炉裏。お座敷からは蔵のある庭が見渡せ、涼しい風が吹き抜けて行きます。まるで田舎のおばあちゃんの家を訪ねたような気分になる、千代乃さん手作りの田舎料理を頂きます。

 

 

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“車に乗ってわざわざ訪ねて来てくれる若い人たちにも、昔ながらの味の良さを知ってほしい”という千代乃さん。独自の工夫を凝らした料理も含め、手作りのご馳走が並びます。
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“アッハッハッハッハ”という笑い声が印象的な横尾さん。いろいろ楽しいお話を伺っていると、何だかホッとしてしまうのです。

 
         
 

じゅん菜、山形ガールズ農場の野菜、さくらんぼ、六田麩…どれも山形盆地の豊かな自然が生み育てた初夏の味です。しかしそれ以上に印象に残るのは、山形の皆さんのゆったりとしたお話と笑顔(実際、山形の方々はよく笑うのです)…それもこれも、山形盆地の環境が作り出すのでしょうか。

 

 

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