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(c)安野 光雅
 

みどころ

 
         
 

「遠くへ行きたい」での旅は3回目となる、イラン出身のタレント、サヘル・ローズさん。今回の旅先は、いろいろな意味で“日本らしさ”が凝縮された町、京都。8歳で日本へやって来たサヘルさん、実は子供のころ養母と一緒に日本中をめぐり、ペルシャ絨毯を織る、デモンストレーションをした経験があるのだそうです。京都もその時訪れたのですが、行ったのは実演販売の会場だったデパートだけ。だから一度きちんと京都を旅してみたいと思っていたそうです。京都といえば、同じ織物である西陣織の町でもありますね。いつも私たちが当たり前だと思っていることを独自の目線で切り取り、きれいな日本語で表現してくれるサヘルさん。果たして京都では何を発見するのでしょう。

 

写真下鴨神社の楼門から。色彩溢れる秋の古都を歩きます。

 
         
 

京色パステル

旅先にはいつもスケッチブックを持参し、何か見つけては絵を描くのが大好きというサヘルさん。今回の旅のお供に持ってきたのは「京色パステル」という18色のパステルです。でもこのパステル、普通のものとはちょっと違う。色は標準的なパステルカラーより全体的にやや淡め。そして1つ1つの色には「平等院の藤波」「大原のひだまり」「祇園囃子」「千年紫」「黒髪の艶」「古都の香」などなど、まるで京都の歳時記のように、四季折々の風景の名前が付けられているのです。本格的に京都を旅するのは初めてのサヘルさん、それらの色と名前から想像するのはどんな光景でしょうか。

 

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まるでお菓子箱のよう。中には18種類の色の名前を書いたしおりが入っています。

 
         
 

京町家

最初に注目した色は「京町家の佇まい」。京町家といえば、千本格子に虫籠窓。間口が狭く、奥行きが深い構造から“うなぎの寝床”と呼ばれることで有名な、京都らしい建物の1つです。しかし「佇まい」という言葉が付けば、そこで生活する人々の暮らし向きや近所付合い、中で行われている商いや、おくどさんで作られるおばんざいなど、想像はいろいろに膨らみますね。パステルに入っている京町家の佇まいは淡い茶色。サヘルさんも自分の「京町家の佇まい」を探しに行きます。

 

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  西陣織

京都には数々の色彩鮮やかな伝統工芸がありますが、代表的なものの1つに西陣織があります。応仁の乱以降500年以上に亘って発展してきた西陣織は、京都で発展した“先染め織物”をまとめた呼び名。その名前は、応仁の乱で山名宗全率いる西軍が本陣を置いた辺りである“西陣”で発展したことに由来するそうです。明治時代にフランスからジャカード式織機が導入されて以降、機械織りが多くなりましたが、現在でも手織りに拘り続けている職人さんがいらっしゃいます。中でも「爪掻本つづれ織」は、ピンと張った縦糸を数本ごとに掬い上げて横糸を通し、爪で糸を締めこんで模様を作っていくという気の遠くなる作業。伝統の技を受け継ぐ、渡邉三枝子さんを訪ねます。

 

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ペルシャ絨毯を通じて織物には造詣の深いサヘルさん。京都を代表する織物にも興味津々です。

 
         
 

「京色パステル」の色の世界へ

ここからは、「京色パステル」の中にある色の世界の数々を旅します。「嵯峨野竹林」「保津川ソーダ」「雨上がりの糺(ただす)の森」…いったいどんな情景が広がっているでしょうか。

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飛び散る水飛沫に、思わず手で顔を覆ってしまう「保津川下り」。深淵あり、激流あり、秋色の保津渓谷を縫うように下る16キロ、2時間の船旅です。保津川とは、丹波地方から発して京都市街の西側を流れる川。江戸時代から昭和20年代まで、水運が盛んだったそうです。
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下鴨神社の境内で。「これぞ京都の風景!」と、サヘルさん早速スケッチ。
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日常暮らしの色を探しに京の町へ。
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錦市場の陶器屋さんで見つけたのは、色鮮やかな京焼でした。
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京焼

錦市場のお店で見つけた、鮮やかな京都の四季の花模様。その色の秘密を伺いに、伏見にある陶あんの工房を訪ねました。

 

 

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陶器の花模様は、もちろん一品一品職人さんによる手描き。色付け、焼締めを何回行います。特に淡いボカシの部分の筆捌きが見もの。

 
         
  植物染

京都の伝統的な色を生み出す匠を、もう一方訪ねます。それは、平安時代から日本に伝わる植物染。化学染料を一切使わず、自然界から色を汲み出し、糸や布、和紙などを染める伝統の技です。染料として草樹の花びら、実、幹、樹皮、根などに含まれる色素を抽出し、木灰、藁灰、酢、土の中にある金属などの助けを借りて変化させ、鮮やかな自然の染料を生み出すのです。
吉岡幸雄さんは、京都で江戸時代から続く染屋さんの5代目。平安の昔から江戸時代の終わりまで、日本人が日常的に慣れ親しんできた色を現代に甦らせようと研究を続けているそうです。

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紅花の花びら、紫草の根、団栗の実、刈安の茎、蘇芳の芯材など、植物のなかにひそむ色を取り出し、糸や布を染め上げる。まさしく匠の技です。写真
そして吉岡さんが紅花の色素で染め上げる和紙は、あの有名な伝統行事で使われているといいます・・・
 
         
  「京色パステル」の作者とは…?

今回の旅のガイド役になってくれた京色パステル。京都の四季折々の色に気づかせてくれたこの素敵な画材は、京都に住む1人の女性が考えたのだそうです。一体どんな人が、どんなきっかけで思いついたのか・・・鴨川の辺で待ち合わせすることになりました。

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いました!あの方です。いったいどんな人なのでしょう・・・?
 
色鮮やかな晩秋の京都。京色パステルに誘われ、古都の色探しの旅を、お楽しみください。。

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