富士宮の将棋駒職人
向かった先は、富士宮で将棋の駒を作っている大澤建夫さん(71)のお宅。もと長距離トラックの運転手という異色の経歴の持ち主。実は渡辺さん、将棋アマ2段の腕前をもつ、将棋大好き人間。将棋指しにとっては大澤さんの作る「駒」は垂涎の的なんだそうです。駒作りに使う彫刻刀は一本きり。そのほかの道具もほとんど自分で作ったオリジナル。まったくの独学でありながら、最近では名人戦でその駒が使用されるなど全国屈指の駒師として知られる職人なんです。黄楊の木を材料に、虎杢(とらもく)や赤柾(あかまさ)など高級材で作られた至高の逸品を拝見することに・・・。将棋を趣味にしていらっしゃる方には見逃せない大澤さんの工房です。当然、勝手に「世界遺産」にさせて頂きました。 |