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(c)安野 光雅
 

みどころ

 
         
 

角田光代さん、即身仏の出羽三山、民話の里遠野、土佐の絵師金蔵など、「遠くへ行きたい」の旅でいつも作品のヒントになるような出会いをそれぞれの旅先で見つけて来ました。今回の舞台は青森県津軽地方、津軽には「じゃわめぐ」という言葉があります。「震える」「ぞくぞくする」「心騒ぐ」というような意味ですが、この感覚こそまさに作家の角田光代さんが旅に求めているもの。横浜で生まれ育った角田さんにとって本州最北のエリア・津軽は、人間も言葉も食べ物も音楽も、全てが異質で「じゃわめぐ」ことだらけ。今回は、何が彼女の創作意欲に火を点けるのか?取材ノートと共に 作家の取材旅行に密着します!

 

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じゃわめぐ津軽を探せ!

 
         
 

弘前中央食品市場

津軽のシンボル・岩木山を眺めながら、JR奥羽本線で新青森から弘前へ。中心街の土手町にある弘前中央食品市場は弘前市民の台所で、細長い通路の両側には魚屋、八百屋、ラーメン屋と地元の味がずらり。そこで見つけた「大学いも始めました」の黄色い看板。「始めましたって、どういう意味?」と作家の言葉へのこだわりもさりげなく見せながら、お店の中へ・・・大学いもを売る山田商店の山田修三さんはもう半世紀もサツマイモ一筋です。蜜ではなく白砂糖を絡める独特の味です。そして、これは秋冬限定商品。だから「始めました」。出来たての大学いもを頬張りながら市場をさらに奥へ進めば、美味しそうなお惣菜の横に大きな張子が…あの、これってもしかして「ねぶた」じゃないですか!? 作家はまた何かを発見です。


 

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大学いも専門店でホカホカをいただきます!
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出来立ての大学いもが美味しいんです。。
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“福助ねぶた”が店番!?

 
         
 

伝説の居酒屋

弘前城にほど近い「郷土料理 しまや」は、有名グルメ誌で巻頭特集が組まれるなど、全国の呑兵衛にはよく知られた名店。カウンターには「大鰐もやしの炒めたの」「棒鱈の煮たの」など、地元食材をシンプルに調理したお惣菜がずらり。炉辺でじっくり焼いたハタハタやヤリイカ、タラのアラで作るじゃっぱ汁…飾り気はないけれど、どれも津軽で昔から愛されてきた家庭の味。2代目女将・嶋谷啓子さんの温かい人柄に惹かれて、地元の人たちが連夜詰めかけます。お酒片手に、津軽の人たちの飾らない素顔と心意気に触れるひととき。

 

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女将の“津軽の味”がカウンターにずらり。酒が進む料理の数々、匂いが伝わらないのが、残念・・。
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「貝焼き」っていう郷土料理、知ってますか?この写真から想像して下さい。

 
         
 

津軽三味線のDNA

「しまや」でアルバイトしている北海道出身の伊藤楓さん(弘前大学4年)は、この街に来てすぐ、津軽三味線の魅力に取りつかれたそうです。弘前では若者にも三味線人気が高く、弘前大学の三味線サークルには50人を超える部員がいるそうです。彼女の師匠であり、三味線の製作、修理もする多田あつしさんの工房を訪ねます。多田さんは津軽三味線の全国大会で優勝したほどの凄腕。滅多に見ることができない皮張り工程を見学し、津軽人を「じゃわめがせる」音の裏側へ・・。演奏家としてばかりでなく、何故に自ら三味線の製作まで手掛けているのか?独力でマスターすることになった理由とは?


 

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多田あつしさん(左)と楓さん(右)。じゃわめぐ津軽の音・・・。
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三味線の胴(どう)に、犬の皮を張る工程。丈夫な皮が破れるほどに、グッと張り切る・・緊張の瞬間。

 
         
  津軽人の想像力

その津軽三味線発祥の地とされるのが五所川原(ごしょがわら)市金木町(かなぎまち)。城下町・弘前を後にして、五所川原から冬の名物津軽鉄道の「ストーブ列車」に乗って、「奥津軽」と呼ばれるこのディープなエリアに足を踏み入れます。津軽鉄道を盛り上げる市民グループのメンバー福井さんに連れられて知る人ぞ知る金木の名物、名所・・・福井さんが描いたイラストマップを片手に金木の町を歩きます。このあたりの神社の鳥居の上には、ほかの地方では見られない「あるもの」が据えられているんです。それは一体…?(ぜひ放送でご覧ください!)

そして、ここ金木町で、というか津軽で最も「じゃわめぐ」場所といえば川倉賽の河原地蔵尊。恐山と並ぶ霊場として知られ、すでに鎌倉時代以前からイタコによる口寄せが行なわれていたのだそう。大小2000体もの地蔵がずらりと並ぶ様はまさに圧巻です。特徴的なのは一体一体すべてに綺麗な衣装が着せられ、化粧が施されている点。実は津軽において、地蔵は菩薩様ではないのです…。きれいに着飾った地蔵に隠された津軽の人たちの物語とは?

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神社の鳥居に?あれは何?
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恐山と並ぶ霊場・川倉賽の河原。
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角田さんの旅の終わりの取材ノートに残された言葉は放送でお聴き頂くとして、角田光代さんがこの旅で見つけた“じゃわめぐ津軽”、さて今度はどんな作品になるのか楽しみでもあります。一味違う、作家の「遠くへ行きたい」、どうぞお楽しみに!



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