元気をくれた亜熱帯植物 それは中村さんが「師匠」と呼んでいる、ふとしたキッカケで買い求めた植物です。八丈島到着早々訪ねたのは、島でも一、二を競う大きな、大きな木。大きな割には木材としては殆ど役に立たないという意外な話…「えぇっ!」一寸びっくりしましたが、郷土料理の「いそざきえん」の前にある大きな木に掲げられた歌を見て納得です。その大木に捧げられた言葉とは・・・
大木に掛けられた言葉は…放送でご覧ください。
御赦免料理 郷土料理の店「いそざきえん」で出している特別な料理です。「御赦免」とはちょっと変わった名前ですが、これは八丈島の歴史に関わることなんだそうです。八丈島はその昔流刑地として知られていましたが、その流人の中には政治犯や高貴な身分の人がいて、島に学問や文化を広めたそうです。そんな人が罪を許されて本土に戻る時に、島の人々が島の幸一杯のご馳走で送りだしたのが起源という料理です。
他にもカラシで食べる島寿司やカツオの酒盗などの島料理もありますよ。
一見ジャングルを想わせる八丈島の森、原始時代の植物も見られるそうで、島の植物に詳しい自然解説員の菊池義郎さんと一緒に森の中を歩きます。そして、八丈の大自然が長い時間をかけて作りだしたパワースポットにも案内して頂きました。(ちなみに探検した森の山は「三原山」といいます)
大探検の後の宿は福田榮子さんの民宿「ガーデン荘」。「榮子ば」の愛称で知られる福田さんの夕食は、まず食材集めから。自分で栽培した野菜のほか野生の植物採りです。明日葉(アシタバ)のてんぷらはお馴染としても、しゃぶしゃぶあり、づけの魚に島名物のクサヤ…夕食のあいだのおしゃべりが弾みます。食べて、飲んで大満腹。
八丈の伝統工芸と言えば「黄八丈」ですね。糸の事、染めの事、織の事、デザインの事…代々の伝統ある工房「黄八丈 めゆ工房」を引き継いで4代目、若い人を育てている山下芙美子さんから貴重なお話しを聞くことが出来ました。詳しくは番組で…
本格的なピッツアを食べさせてくれたのが東京から移住してきた伊原さんご夫妻の店「PIZZA PARADISO」。八丈島を第2の楽園と決めた伊原さんの自慢は山の幸、海の幸を工夫しての美味しいピッツアでした。お腹を満たした後は、悠々自適のご夫妻の趣味の豪快な磯釣りに同行しました。
昔、買い求めた亜熱帯植物の育つ森を見たくて訪ねた八丈島。「島の幸と共に暮らす人、伝統工芸を継承する人、新しい風を感じての生活を楽しむ人…色々な人々との出会いの中で、いっぱいのパワーを貰ってとても愉快になりました」というそんなこんなの中村靖日さんの八丈島の旅でした。皆さんも機会を見つけて、八丈島で愉快になってみませんか…
次回は濱田マリさんが訪ねる京都の秘境「美山」。かやぶきの里として知られる美山の伝統と秘密の美味をどうぞお楽しみに