まずは、島の観光の目玉の一つ 水牛車に乗って由布島へ イリオモテヤマネコが活動するのは夜。日中は南国気分を満喫することにしました。まずは西表島名物の水牛車に乗ることに。水牛は1トンもの重量を運べてしまう力持ちなんです。昔は畑や田んぼの農耕用として働いていたそうです。水牛ツアーの佐事さんの名調子「安里屋ユンタ」を聞きながら、由布島へ出発。透き通る海、晴れ渡る空、香りのいい潮風を感じながら、贅沢なひとときを過ごします。
カニの住処干潟
ネイチャーガイドの森本さんと干潟へ向かいます。そこには色々な種類のカニが生息していました。特にその動きが面白かったのはミナミコメツキガニ。他のカニは横歩きですが、このカニは横にも縦にも動けるんです。このカニは干潟の泥の有機物をこしとって食べるので、「干潟の掃除屋さん」なんて言われているそうです。
カヌーに乗ってピナイサーラの滝へ
カヌーに初めて乗るという原さん。マングローブ林を眺めながら、ピナイサーラの滝へ向けて出発します。ピナイサーラの滝は、沖縄最大の滝。落差55メートルもあります。ピナイサーラとは、ピナイ=ひげ、サーラ=〜のような、という意味があるそうです。大迫力の滝を前に、自然の雄大さを体感します。 ここでしばらく「自然の生き物」の映像です。山の中で撮影できたカンムリワシの親子、一夜限りの花を咲かせるサガリバナ。
マングローブ林のごちそうガザミ料理
島の人も滅多に食べられないという、大きなハサミが特徴のノコギリガザミをとりに行きます。漁に連れて行ってもらったのは、80歳現役漁師の田盛さん。マングローブの根元に仕掛けたかご網を引き上げると、そこには大きなガザミが入っていました。川に生息するカニとは思えなくらいの大迫力!のガザミ料理を堪能します。
島の野草料理
金城旅館の女将、島袋さんと野草をとりに山の中へ。昔は野菜が出来なかったため、野草を野菜の代わりに食べていたんだとか。山で見つけたのは、ヒカゲヘゴとヤエヤマオオタニワタリという野草。とった野草は島袋さんの自宅で料理しました。ヒカゲヘゴは梅和えのお浸し、ヤエヤマオオタニワタリはイノシシ肉と炒めてチャンプルー。さて、野草ってどんな味がするんでしょうか?
ヤマネコ発見!?
さぁ、いよいよイリオモテヤマネコを探しにナイトツアーへ。案内をお願いしたのは、イリオモテヤマネコに詳しい中山さん。イリオモテヤマネコに出会えるかどうかは、運を天に任せるしかありません。地元の方に聞いても「もう何年も見てないなぁ」「去年鳴き声を聞いよ」・・・一生懸命探しますが、やはりなかなか見つかりません。探し続けて3時間、諦めて帰ろうとしたときでした。どこからかイリオモテヤマネコの鳴き声が!原さんは憧れのイリオモテヤマネコに出会えるのでしょうか!?
お天気に恵まれて、沖縄の青い空と真っ青な海のもとに広がる島の生活の中で色々な物や人と出会いました。生活の中の体験、発見にも恵まれた西表島の旅、そしてそれを丹念に味付けした植田ディレクターの粘り腰が島のイメージをさらに広げた、そんなこんなの旅です。 ちょっと一味違う西表島をお楽しみください・
次回2218回は佐藤正宏さん、すっかりおなじみになりました「青春18きっぷ」の旅、倉敷から下関まで、題して「絶景とグルメと楽しいこと・瀬戸内海」出発進行!気ままな途中下車の旅、如何なりますやら・・・どうぞお楽しみに。