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(c)安野 光雅
 

みどころ

編集者から
いつも旅先で地元の方たちと楽しい会話を交わし、興味ある話題を見つける竹下景子さん。今回は大好きな人形浄瑠璃は勿論のこと、春の珍しい行事があると聞いてやって来た徳島の町、魅かれるものありました・・・ロケの時はとても寒かったそうですが新しいもの、古いもの、色々発見があって心温まる旅になったようです。スタッフ佐藤の報告、おススメ情報と共にお楽しみ下さい。

 
         
 

そろそろ春の足音が聞こえてくる季節。この時期の徳島では、春の行事として「遊山(ゆさん)」というちょっと珍しい風習が見られるそうです。いったいそれはどんなものなのか? 竹下景子さん、まずはJR高徳線で吉野川の鉄橋を渡り、徳島駅を目指します。  

 

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徳島の春の楽しみ

徳島駅を出ると、正面には徳島市のシンボル「眉山(びざん/標高290m)」、稜線が眉の形に似ているという優しい姿。商店街を歩いてみると、漆器店の店先に可愛らしい木の箱が…店主の市川貴子さんにお話を伺います。

徳島に江戸時代からあった、三月の節句に子どもたちが山や川や海で遊ぶ「遊山」という習わし。その時に「遊山箱」という箱に料理を詰めて出かけるそうです。店主の市川さんの子供時代には、これが春の楽しみでだったそうです。かつては総漆塗りで、蒔絵や螺鈿を施したものまであったとか。昭和40年代にいちど廃れたこの遊山箱を現代に蘇らせたのが市川さん。遊山箱を手に野山に遊んだ少女時代が忘れられず、馴染みの職人たちに相談し、何年もかけて復活にこぎつけたのだそうです。

こちらのお店は、春が近づくと色とりどりの遊山箱で溢れます。さて、竹下さんのお気に入りは?

 

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木工職人の町「大工島」

遊山箱はヒノキやスギを使った繊細な指物で、引き上げ式の蓋のついた外箱の中に重箱がきっちり収まるつくり。子ども用なのにこれだけ凝った弁当箱が普及したのは、徳島が木工業の長い歴史を持ち、腕のいい職人がたくさんいたからです。市川さんの願いを聞き遊山箱復活に手を貸したのは木工職人の江渕達人さん。本業は、鏡台を作る職人です。

江戸時代、阿波水軍が現在の徳島市の一角に定住するようになり、優れた技術を持つ船大工たちが集まり、「大工島」と呼ばれるようになったそうです。明治に入ると家具を作るようになり、この町を日本有数の木工の町へと押し上げていったのです。船大工や家具職人たちが、端材を使って拵えたのが、この遊山箱。遊山箱づくりの裏側にある職人の技に出会いました。

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江戸時代の船大工たちの傑作「船だんじり」。
秋祭りには町内での曳きまわしが見られるそうです。
 
         
 

“水の都”クルージングへ

実は徳島市はいくつもの川や水路に囲まれた「水の都」。市内にはなんと網状河川が138本もあって、1600以上もの橋が架かっています。いくつもの橋をくぐり、吉野川を渡ります。頬を撫でる風に春の訪れを感じる船あそび。割烹を営む西本美和さんに、遊山箱に料理を詰めていただきます。とても子供用には見えないお弁当は、とても華やかで・・。さあ、遊山箱のお弁当を持って出かける先は?

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豪華絢爛、春の遊山弁当です。
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春風に誘われて、水の都をクルージング
 
         
 

高校生の人形浄瑠璃

ボランティアの活動で運行されているクルージングで吉野川を渡って着いたのは、竹下さんが大好きな人形浄瑠璃の舞台・阿波十郎兵衛屋敷。ここは人形浄瑠璃「傾城阿波の鳴門」のモデルとなった坂東十郎兵衛の屋敷跡で、およそ300年前の建物です。敷地内には農村舞台を思わせる開放的な舞台が設えられ、県内の人形座と義太夫会が毎日交代で出演しています。徳島の庶民が愛し、伝えてきた伝統芸能。ときには高校生の一座が登場することもあり、そのレベルの高さ、層の厚さには驚かされます。

 

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舞台には・・
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なんと、高校生! ?

 
         
 

幸せを運ぶ“花嫁菓子”

藍染、和三盆糖、鳴門わかめ・・・数々の名物に混じって土産物屋の店先にひっそりと置かれているのが「花嫁菓子」。赤、白、黄色の愛らしいこのお菓子、気になります。かつて、徳島では引き出物として餅を配るのが一般的でしたが、最近は若い人たちがこれを結婚式で配るようになったそうです。

もち米の粉をこねて焼いた薄い煎餅に砂糖水を塗ったもので「ふ焼き」とも呼ばれる素朴な菓子。昭和20年代創業の「浅井製菓所」では、1日4000〜5000枚も手作業で焼いています。この日は三代目の浅井裕太さん(29)の友人の結婚式。未だ修行中の裕太さん、友人のために一生懸命焼いた花嫁菓子を届けます! 

 

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素朴なパッケージの花嫁菓子

 
         
 

今も生き続ける徳島の伝統と、それを継ぐ若い人々との出会いの旅を思い返しながら、遊山弁当を楽しむ竹下さん。「夏には阿波踊りに来ようかなぁ〜」

 

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次回2247回は的場浩司さんが茨城県水戸を歩きます。ロケの時、梅は未だ咲き始めの名勝偕楽園では「観梅」ならぬ「探梅」を楽しんだり、和菓子、黄門料理、古式泳法等など、納豆とアンコウ鍋だけじゃない、あんなこんなの水戸を遊びます。どうぞお楽しみに・・・







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