旅の始めに 山中崇さん、今回は富山県の夏の人気の土地、黒部〜「風の盆」の八尾までを歩きます。黒部渓谷鉄道のトロッコ電車で行く秘湯の温泉、立山連峰のふもとのパワースポットで滝行を体験して、念願の「風の盆」まで夏の名残りの見どころいっぱいの旅です。
秘境黒部、といえばやはりこれに乗らなきゃ〜 そう、「黒部峡谷鉄道」ですね。夏に人気なのはトロッコ電車。山中さん、勿論乗りましたよ。元々ダム開発のために資材や人を運ぶために作られた鉄道。今も補修のために資材や人を運んでいます。とても力強く黒部のV字峡谷を登って行きます。眺めも良いですがとてもスリリングで涼しいです。 番組では息をのむようなドローンの映像が登場しますのでご期待ください。
黒部峡谷への出発駅です 出発前の先頭車。夏は勿論のこと、秋の紅葉も大人気 車窓は一度は見てみたいという絶景の連続です
黒部の秘境「名剣温泉」 トロッコ電車を欅平で下車、河原に降りて足湯を楽しんだ後、山道を登り「日本秘湯を守る会」の秘湯・名剣温泉です。黒部の大自然の風景を楽しみながら温泉に浸かる、登山客も観光客も夫々の楽しみ方があります。
黒部は名水の町 北アルプスから湧き出す名水の里、というだけあって町のあちこちに“清水(しょうず)”と呼ばれる湧水の水場があって、豊かな水は様々な使われ方をしています。 この水場での土地の皆さんとの会話が「旅だなぁ」という気分です。 港に出ると「今晩のおかずを釣るの」という親子連れが港で釣り糸を垂らしていて、こんな所での出会いも楽しいものですね。
富山県人の祝い事に欠かせない「細工かまぼこ」 半端じゃない蒲鉾細工と聞いていましたが、実際に作るところを見せて頂くと「凄〜い」です。魚をすり身にして練って形にして仕上げる様は芸術品です。 職人さんの鮮やかな技をしばしお楽しみください。 山中さんも少し体験させて頂きました。
「生地蒲鉾」で、「あれよあれよ」の名人技を見せて頂きました
上市町のパワースポット 今回の旅で山中さんが楽しみにしている「風の盆」が行われる八尾に行く前に立ち寄ったのが立山連峰のふもとにある大岩山日石寺の六本滝。滝行がSNSで評判を呼んでいるそうで、若い人、女性の多いのが目に付きました。 山中さんも体験。意外に激しい勢いの滝です。
大岩山日石寺 日石寺六本滝 立っているのがやっと。感じたことのないような自然の力! 「当たっている間は何も考えられない」と山中さん
門前の茶店で精進落とし。一見普通のそーめんに見えますが、ご主人の出汁に対するこだわりが半端ないです。番組の山中さんの表情からご想像ください。
300年も続くという越中八尾「おわら風の盆」山中さんが訪ねた時は本番を前の前夜祭の真っ最中。 毎年9月1日〜3日まで3日間の本番、町の人や観光客が夜通し踊りあかします。女踊り、男踊りとあって、夫々の手ぶり身振りに意味があるそうです。 哀愁を帯びた胡弓と三味線の調べで歌われる「おわら節」に合わせて踊るので、普通の盆踊りのイメージとはずいぶん違います。山中さんも練習を体験して前夜祭に参加しました。
太古の昔から続く黒部の大自然を満喫し、トロッコ電車にも乗り、300年の伝統がしっかりと次の世代に受け継がれている「風の盆」と、人々の暮らしの中の夏の名残りを体験した山中崇さんでした。「風の盆」はツアー行事としては人気の的、参加した人の中には来年の宿を確保して帰る人たちもいるほどだそうです。皆さんも番組を見て次の機会には「伝統の中で守られて来た日本」を体験する旅を計画されては如何でしょうか。