画像
番組からのお知らせ
番組データ集
ご意見・ご感想
(c)安野 光雅
    みどころこちら      
 
  オトク情報
 
     
   

さまよえる髑髏

北海道、陸別町の開拓に命をかけた関寛斎。彼が所有していた日本医学初期の人頭骨がありましたよね。実はあの人頭骨には面白いエピソードが残されていたんです。

日本第一号の人頭骨標本というのは、今回のお話にも出てきたオランダの医師、ポンペによってもたらされました。ポンペが日本を去るとき、愛弟子の松本良順に贈った頭骨がそれ。現在、東京大学に保管されています。しかしその発見には、有名作家 司馬遼太郎さんが深く関わっていたんです。司馬さんは昭和51年から54年まで、朝日新聞にて、松本良順を主人公に幕末を綴った小説「胡蝶の夢」を連載。その時点では、この第一号人頭骨標本はまだ見つかっていませんでした。連載中、必死で行方を捜していた司馬さんに、今回お話を伺った斉藤さんから連絡が入ります。陸別にやってきた彼の前に突然現れたのが、番組本編に出てきた頭骨でした。関寛斎の遺族より陸別町に寄付されたということで様々な推理がされたのです。良順と寛斎は共にポンペより医学を学んだ仲間。しかし戊辰戦争が始まり、お互いの立場から賊軍と官軍とに分かれる事になります。互いに軍医として敵味方。そして、その結果は官軍の勝利、つまり寛斎側が勝ちました。終戦後、寛斎が旧友・良順の勤めていた医学所を訪れた時に第一号人頭骨を発見し、大事に持ち帰ったのではないか・・・・?
 「胡蝶の夢」でこの様な内容を記した司馬さんは、陸別の頭骨に出会ったとき「手に負えないような感情の高まりが背筋を走った」と語ったようです。
 しかし連載終了後しばらくして、東大で第一号人頭骨標本が発見されました。司馬さんの熱心な探求心は医学史上の貴重な発見につながったのです。でもしかし、それでは陸別の頭骨は一体・・?日本医学初期に作られた大変貴重な資料には間違いないとのことですが、その詳細は未だに不明。現在も色々な研究が続けられています。一度は陽の目をみた「さまよえる髑髏」今後の調査が楽しみですねー。
現在、関寛斎資料館に展示されており、誰でも見ることが出来ます。

関寛斎資料館
〒089-4315 北海道足寄郡陸別町大通「オーロラタウン'93」内 
TEL 01562-7-2123(陸別町教育委員会)







   
           
Copyright(c)TVMANUNION,Inc.,YTV
Allrightsreserved.