雛のつるし飾りまつり
東伊豆町・稲取に江戸時代末から伝わる「雛のつるし飾り」。最近では関東地方各地で見られるようになりましたが、元々は九州柳川地区(さげもんと呼ばれる)、山形酒田地区(笠福と呼ばれる)、そして伊豆稲取にしかなかった、独特の風習です。昭和30年代初期には飾っている家庭も数多くあったそうですが、近年は作れる人も少なくなり、また近隣の町では行われていない風習であったため、この美しい伝統を後世に残そうと地元の女性たちが活動を始め、平成10年に稲取温泉旅館協同組合主催のイベントとして復活しました。
1月20日から3月31日の期間内は、メイン会場「雛の館 むかい庵」「文化公園 雛の館」のほか、協賛会場「二ツ堀みかん園」「なぶらとと」「岬の館」の計5箇所で、美しいつるし飾りを見ることが出来ます。メイン会場では江戸時代の雛人形など、貴重な物も展示されています。
本文でもご紹介しましたが、かつては娘や孫の初節句を祝うため、どこの家庭のお母さんも寝る間を惜しんで作ったもの。間近に見てみるとその細工は実に細かく、親の愛情が篭っているのが感じられるでしょう。
●お問合せ先
稲取温泉旅館協同組合
TEL:0557-95-2901
開催期間
平成19年1月20日(土)〜3月31日(土)
開館時間(メイン会場)9:00〜17:00
ホームページ
http://www.inatorionsen.or.jp |