蛭谷和紙(びるだんわし)
黒部市のお隣、朝日町の山間にあるひっそりとした集落・蛭谷(びるだん)。すぐ傍を立山連峰からの清流・小川が流れるこの村で、清水と天然の楮(こうぞ)を使って和紙を漉いているのが、川原隆邦さん(26歳)。番組でもご紹介しましたが、蛭谷和紙は400年の伝統を持ち、五箇山・八尾の和紙と共に「越中和紙」として国の伝統工芸品にも指定されている名品です。その伝統の技をただ1人受け継いでいる川原さんの和紙が、朝日町の農村体験施設「なないろKAN」で販売されています。
また川原さんは伝統的な和紙以外にも、仕上げで和紙に水滴の模様を付ける「落水紙」を漉いたり、出来上がった和紙を使ってランプシェード、暖簾など新しい作品づくりにも挑戦。伝統的な和紙にモダンな模様が独特な風合いを醸し出します。原料となるのは山に自生する楮、自家栽培のトロロアオイ。その採集や栽培も含めると、和紙作りには約1年かかるといいます。それでも「手間暇かけた分だけ良質のものが出来るから」と川原さん。こうした作品のいくつかも「なないろKAN」で販売されています。
●お問合せ先
なないろKAN
住所:富山県下新川郡朝日町横水300番地
電話:0765-83-3700
営業時間:9:00〜21:00(月曜は17:00まで)
休館日:毎週火曜日(祝日の場合は、翌日)
駐車場:乗用車100台(大型バス駐車有り)
ホームページ: http://www.asahimachi.com/nanairo/
※和紙(5種類)1枚800円/便箋(10枚)500円/封筒(3枚)500円
玉灯り(ランプシェード) 大 3800円/小 2800円
落水紙を使った照明BOX 大 15500円/小 11500円 |