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(c)安野 光雅
 

みどころ

 
         
 

今回は「遠くへ行きたい」では毎年恒例、晩秋の京都の旅であります。旅人は落語家の林家きく姫さん、そして演出を担当するのは、これがデビューとなる奥田ディレクター。京都といえば歴史と伝統文化の都として「遠くへ行きたい」には過去何度も登場していますが、奥田ディレクターがこだわったのは、京都庶民の暮らし。普通にガイドブックを見ながらの旅ではまず巡り会わない、路地裏の顔です。江戸文化である落語の世界で暮らすきく姫さんが京都の路地裏で発見するのは、果たしてどんな顔なのでしょうか・・・?

 

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京都五大花街の1つ、宮川町通。今回はとにかく路地を歩きます!

 
         
 

入山豆腐

さて旅の始まりは住宅が建ち並ぶ上京区から。朝8時、路地を歩いていると、どこからか香ばしい匂いが漂ってきました・・・見ると十字路の角に建つ小さなお豆腐屋さんから湯気が立ち上っています。「おはようございまーす!」ときく姫さんが訪ねていくと、店の中ではお母さん、息子さん、お嫁さんの3人がお揚げを揚げたり豆腐を仕上げたりと、朝の仕事の真っ最中。まずは京都の朝の顔に出会います。

 

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創業170年という老舗のお豆腐屋さん、現在8代目。いつまでもこの味を守っていってくださいね。

 
         
 

豊国(ほうこく)さんのおもしろ市

鴨川や祇園など、京都らしい風情を楽しみながら散策した後、たどり着いたのは豊臣秀吉をお祭りしているという豊国(とよくに)神社。地元では“ほうこくさん”の名で親しまれている歴史の古い神社です。境内に入ってみると何やら露店がズラリと並び、お客さんが大勢行き交って縁日のような賑わい。実はこの日は、毎月8の付く日に開かれるという「豊国(ほうこく)さんのおもしろ市」の日なんだそうで、早速きく姫さんも市めぐり。果たして掘り出し物は見付かりますか…?

 

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煙管(キセル)職人

京都は新しい物を取り入れ、その中ですぐれた物を伝統として長く受け継いできました。その一つが煙管。その煙管屋さんも、今では谷川清次郎商店一軒だけとなりました。煙管作りは完全な分業制なのだそうで、かつては吸口、羅宇(らお=胴体)、雁首などそれぞれ部分を作る職人さんが京都にはたくさんいたそうです。谷川さんの家はもともと羅宇の専門でしたが、数年前に吸口と雁首を作る職人さんが高齢で辞めることになり、その方々から技術を習って今では全てを一人で作る、文字通り「最後の職人さん」です。
紙巻煙草がアメリカンコーヒーだとすれば煙管で吸う刻み煙草は、濃く抽出されたエスプレッソ。谷川さんによれば煙草はガバガバ吸うものでなく、食後やお茶の時間に一服、二服ゆっくりと香りを楽しむ、洗練された大人の嗜好品といいます。

 

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江戸時代には、商家で一人前と認められて番頭になる時、大枚をはたいて彫物などが施された“自分だけの煙管”を作ってもらい、大切に一生使うのが粋な大人への第一歩だったそうです。

 
         
 

京の路地歩き

ここできく姫さんから皆さんへ、質問を1つ。「京の茶漬」というお話はご存知ですか?京都のお宅へお邪魔して「お茶漬けいかがですか?」と聞かれたら、「そろそろ帰って下さい」ということを遠回しに伝える合図だというあの有名なおハナシですが、もともとは上方落語が出所なのだそうです。では、京都の方々は本当にそのような事をおっしゃるのでしょうか?

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「京ことばの会」中島さよ子さんと京町家の路地を歩きながら、お話を伺います。
 
         
 

京町屋の暮し

さて京都の風情を代表するのが、出格子や虫籠窓を備え、2階の低い「厨子(つし)二階造り」の町家。統計によると京都府内に5万軒あったという町家ですが、今では年間1000軒、日に3軒の割合で取り壊されていると言います。そんな町家を守りたい!と、わざわざ京都の町家へ引っ越してしまった若者がいるのです。熊本から出て来た城 幸央さんは、京都建築専門学校で町家の勉強をするうちに“自分でも住んでみなければ!”と、いてもたってもいられなくなったと言います。実際住んでみるとどんなものなのでしょうか!?

 

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憧れだったという町家暮らし。城さんのお宅へお邪魔します!
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土間が奥の庭まで抜けている「通り庭」。町家の特徴の1つだそうです。

 
         
 

京都銭湯部

ところで、実は町家には内風呂がなく、かつての町家の住人たちは銭湯へ通っていました。夕方ともなると近所の人々は皆銭湯で顔を合わせて世間話に興じ、ちょっとした“社交の場”の役割も果たしていたといいます。最盛期には600軒あったという京都の銭湯、しかし昨今の住宅事情の変化と共にどんどん姿を消し、今では200軒を切っているといいます。そこで城さんがお仲間の吉田玲奈さんと2人で銭湯を守るために始めたのが、「京都銭湯部」。その活動とは・・・?

 

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高齢の銭湯経営者の代わりに番台に立ったりもしているというお2人。頑張って京都の銭湯文化を守っていってください!

 
         
 

銭湯巡り

ではここから、地図を片手に銭湯部の2人オススメの“銭湯巡りの旅”へ出発です!

 

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まずやって来たのは、大正12年創業、元は料理旅館だったという「船岡温泉」。こちらは脱衣所の欄間彫刻が見事で、外国人観光客も多くやって来るといいます。

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こんな昔ながらの外観の銭湯も。左京区の柳湯さんです。

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途中で銭湯大好きな地元のお母さんたちに出会いました!オススメの銭湯は・・・。

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そしてやって来たのが上京区下立売通の「松葉湯」。浴槽から見えるのは何と…!?

 
         
 

昔ながらのお豆腐屋さん、おもしろ市、煙管職人さん、町家暮しの若者、そして銭湯…どれもガイドブックには載っていない、京都の方々との出会い。そんな一味違う京都の旅を、皆さんも一緒に路地を歩いている気分でお楽しみください。

 

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